Exhibitions展覧会

近代洋画の開拓者 高橋由一

2012/09/07(金) 〜 2012/10/21(日)

京都国立近代美術館 

日本初の洋画家・近代洋画の開拓者と呼ばれる、明治を代表する画家・高橋由一の大回顧展。代表作の「鮭」をはじめ、初期から晩年までの作品を一堂に公開。また画業の傍らで展覧会企画や美術館建設構想なども行っていた由一の人となりを示す文書史料も紹介。日本の洋画普及に生涯をかけた高橋由一の魅力を探ります。

日本で最初の洋画家であり、「近代洋画の父」と呼ばれる、明治時代を代表する画家・高橋由一(たかはし・ゆいち)の全貌を紹介する大回顧展です。
身を削がれた新巻鮭を描いた『鮭』の絵は、教科書などで目にしたこともある方も多いのではないでしょうか。

明治維新後に丁髷(ちょんまげ)を落とし「由一」を名乗るところから、高橋由一の洋画家としての活躍が始まります。この時すでに彼は40歳を超していました。
江戸末期に西洋の石版画に出会った由一は、それまで目にしてきた日本や中国の絵画とは異なる洋画の写実表現に衝撃を受け、まだ洋画が大変珍しく資料もない中で、洋画の研究に生涯を捧げました。そこには単に絵が好き、という甘さはなく、洋画を世に広めることこそ己の使命であるという自負に溢れていました。
由一は洋画の必要性を訴え普及させるため、画業の傍らで自ら画塾を開き、展覧会を催し、美術雑誌刊行、またユニークな美術館の建設構想を抱きました。日本に洋画の必要性を必死に世間に向けて訴えたのです。


《花魁》 重要文化財 1872年 東京藝術大学蔵


《豆腐》 金刀比羅宮蔵 ※京都展限定公開
高橋由一は実際に西洋への留学経験はありませんでした。しかし由一の油絵には、西洋の写真的なリアリティとは異なる、触感や匂い、空気感までを描き出す独自の迫真性に富んでいます。
それは後の黒田清輝や浅井忠といった渡欧して学んだ日本の洋画家たちの流れとは一線を画す、本場の西洋画を知らずに写実に挑んだ由一だからこそ生み出された、日本的な写実表現です。

展覧会では、最もよく知られている『鮭』を含む重要文化財の作品を三点を展示するほか、長野、山形で新たに発見された作品など由一の代表作を網羅し、初期から晩年までの作品までが一堂に公開されます。
また、由一が影響を受けたとされる歌川広重や司馬江漢などの作品や、由一の人となりや活動を現代に伝える「由一史料」と呼ばれる文書類もあわせて展示し、近代洋画のパイオニア・高橋由一の魅力とその役割を探ります。

展覧会概要

期間 2012/09/07(金) 〜 2012/10/21(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日(ただし、9/17、10/8は開館、翌日休館)
料金 一般:当日 1,300円/前売 1,100円/団体 1,000円
大学生:900円/700円/600円
高校生:500円/300円/200円
注意事項等 ※団体は20名以上 ※中学生以下、心身に障がいのある方と付添者1名は無料(証明できるものをご提示ください)

前売券取扱いプレイガイド

※9月6日(木)まで販売 チケットぴあ (Pコード:765-258)、ローソン(Lコード:51472)ほか主要プレイガイド、コンビニエンスストアなど

「鮭ストラップ」付特別前売券

日本一有名な「鮭」の絵をリアルに再現したフィギュアストラップ付の前売券です。数量限定1,000枚、販売は9月6日(木)まで(無くなり次第終了) ※展覧会の鑑賞券とストラップの引換券が発行されます。会期中、会場内の特設レジにてストラップをお引き換えください。 【料金】一般:1,500円/大学生:1,100円/高校生:700円 【取扱プレイガイド】ローソンチケット(Lコード:51472)、セブンイレブン(セブンコード:017-981)
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
ホームページ http://yuichi2012.jp/

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