Exhibitions展覧会

山や川の清々しさ、木々の合間に漂う情趣をはじめ、由緒ある寺院や人々の生活にまつわる日常風景や祭事など、京都には四季を通して様々な魅力的なシーンが数多く存在します。
こうした美しい自然や歴史的な文化に恵まれた京都の佇まいは、古くから多くの人々に愛でられてきました。

京都府では、京都の美しい自然や文化を広く紹介し、後世に伝えるため、京都ゆかりの作家に委託して様々な絵画シリーズを制作しました。
今回の展覧会では、当時の京都の風景を残すことを目的に1986（昭和61）年に制作された「京の四季」、および動植物の保護を目的に京都で開催されたワシントン条約第8回締約国会議を記念して1992（平成4）年に制作された「いのち賛歌」のシリーズから、特に春と夏の自然や景色に想いをよせた作家の作品をご紹介します。
草木が芽吹き、花咲く春の賑わい、夏の爽やかな風情など、絵画を通して表現されるこの季節の新鮮な魅力を感じとってみてください。
 

出展作家

芦田裕昭、池田道夫、磯田又一郎、井上稔、岩倉壽、上田勝也、鳥頭尾精、大豊世紀、小川立夫、河合健二、来野あぢさ、木下育應、木村広吉、久保嶺爾、幸野豊一、澤野文臣、鹿見喜陌、下川千秋、髙田淑子、竹内浩一、堂本阿岐羅、堂本印象、堂本元次、土手朋英、中尾一郎、西山英雄、野々内良樹、箱崎睦昌、濱田昇児、福井沢太、藤井範子、藤田孝正、堀井香坡、正井和行、松本文子、水田慶泉、三輪晃久、武藤彰、吉村年代、渡辺信喜
 

【同時開催展】印象の襖絵下絵―智積院・西芳寺・法然院

京都の寺院を中心に数多くの襖絵を制作した堂本印象。今回は、堂本印象美術館が所蔵する智積院宸殿、西芳寺本堂、法然院方丈と望西閣の襖絵下絵を展示します。寺院空間に印象が思い描いたイメージをご紹介します。