Exhibitions展覧会

成立八〇〇年記念「方丈記」

2013/01/08(火) 〜 2013/02/11(月)

京都国立博物館 

2012年に成立800年を迎えた、鎌倉時代を代表する随筆「方丈記」。展覧会ではその最古の写本とされる「大福光寺本」を全文展示するほか、「方丈記」の書かれた同時代の文書資料や関連資料をあわせて展示し、その文学世界をたどります。

『方丈記』は、鴨長明(1155?~1216)が執筆した鎌倉時代を代表する随筆として知られます。

著者の鴨長明は歌人でもあり、下鴨神社(賀茂御祖神社・かもみおやじんじゃ)の正禰宜惣官(しょうねぎそうかん)、長継の子として生まれました。建仁元年(1201)47歳の 時に和歌所の寄人(よりうど)となりましたが、50歳の時に出家して大原に籠り、のち日野の外山に移り、方丈の庵を結んで隠棲し、著述に勤しみました。
『方丈記』は隠棲中の建暦2年(1212)3月に書かれたもので、平成24年(2012)には成立800年という大きな節目を迎えました。

『方丈記』は、世の中の無常を表現したことで有名ではありますが、京の都を襲った五大災厄を回想しており、近年では災害史の貴重な記録としても注目を集めています。
 
今回の展覧会では、鴨長明自筆という伝承がある最古の写本「大福光寺本」(重要文化財)を巻首から巻末まで全文展示します。この「大福光寺本」は全文が漢字片仮名交じりとなっており、冒頭も「ユク河ノナカレハタエスシテシカモゝトノ水ニアラス」というおなじみの表記で始まっています。

全体は、序文に続き、五大災厄について詳しく述べた後に、世の住みにくさ、遁世に至る経緯、閑居の様子、自らの生き方を確認する終章という構成になっています。

このほかにも、同時代の漢字片仮名交じり文の書跡や、国宝「餓鬼草子」をはじめとした「方丈記」の時代に関連する資料を合わせて展示します。

展覧会概要

期間 2013/01/08(火) 〜 2013/02/11(月)
会場・開催場所 京都国立博物館
時間 9:30~18:00(金曜日は20:00まで/入館は閉館30分前まで)
休館日 休館日:月曜日(ただし、1/14、2/11は開館)、1/15
料金 大人:1,000円(団体800円)
大学・高校生:700円(500円)
中学生以下無料
注意事項等 ※団体は20名以上 ※上記料金で、同時開催の「十二天像と密教法会の世界」展もご覧いただけます。 ※キャンパスメンバーズの方、および障がい者の方とその介護者1名は無料となります(証明できるものをご提示ください) ※平常展示館は建替工事中のため休館しています。
お問い合わせ TEL:075-525-2473075-525-2473
(テレホンサービス)
ホームページ http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/130108/hojyoki.html

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