Exhibitions展覧会

茶人のあそび心 形物香合番付の世界

2013/03/02(土) 〜 2013/04/14(日)

野村美術館 

茶の湯で使われる「香」の入れ物「香合」。特に、一つの主題で同じ傾向の形や模様のある香合は「形物香合」と呼ばれ、とりわけ人気の高い茶道具となっています。展覧会では、江戸時代に作られた人気香合のランキング「形物香合一覧」に掲載された作品約150点を紹介します。掌上の玉手箱として愛玩されてきた香合の世界をお楽しみください。

【作品画像】交趾大亀香合(野村美術館蔵)

この展覧会でご紹介する「香合」とは、茶の湯で使われる「香」の入れ物のことです。特に、一つの主題で同じ傾向の形や模様のある香合は「形物香合」と呼ばれ、とりわけ人気の高い茶道具となっています。

この形物香合の多くは、中国の景徳鎮窯や漳州窯、竜泉窯などで作られた小さな蓋物です。それを茶人たちは香の入れ物として用い、その土や釉、色や模様、形、種類の多さを楽しみました。
その中で、安政2年(1855)に「形物香合一覧」が作られました。これは、江戸・名古屋・京都・大坂・金沢の茶道具屋と目利きによって作られたといわれる、今もなお重視される香合の格付け一覧です。最も評価の高いものを大関として東西に配し、関脇、小結、前頭と順に格付けされまています。こうした番付形式による格付けは相撲人気にあやかったもので、一枚摺りの情報紙として利用されました。今の言い方でいえば、人気香合のランキングということになりますが、当時の評価や知名度をよく反映しています。

この展覧会では形物香合番付に掲載されている形物香合230点の中から、約150品を展示いたします。鳥や動物をかたどったかわいらしいデザインのもの、あるいは楽しげな焼き物の小箱など、掌上の玉手箱として愛玩されてきた品々が並びます。
番付にみる茶人のあそび心、細やかなおしゃれ心をランキングとともにお楽しみください。

※展示は2期制です。前後期で展示品は総入替となります。
【前期】3月2日(土)~24日(日)【後期)3月26日(火)~4月14日(日)

展覧会概要

期間 2013/03/02(土) 〜 2013/04/14(日)
会場・開催場所 野村美術館
時間 10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日 休館日:月曜日
料金 一般:700円
高校・大学生:300円
小・中学生:200円
70歳以上、20名以上の団体:500円
注意事項等 ※泉屋博古館との相互割引がございます。 ※3月10日(日)は京都マラソン開催のため、公共交通機関での来館をお勧めします。 ※4月20日(土)からは愛知県陶磁資料館へ巡回予定です。
お問い合わせ TEL:075-751-0374075-751-0374
FAX:075-751-0586
E-Mail nomurams@nomura-museum.or.jp
ホームページ http://www.nomura-museum.or.jp/

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