Exhibitions展覧会
ゴッホ展 空白のパリを追う
オランダ近代絵画の巨匠・ゴッホの謎の多いパリ滞在時代にスポットを当てた今までにない形の展覧会。日本初公開の36点を含む全53点の作品を、自ら疑問点を見つけながら鑑賞する謎解き感覚の展示で紹介し、ゴッホが己のスタイルを見出していく700日間を追体験します。
オランダ近代絵画の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)。
彼は伝説のように伝えられる情熱的な性質とその波乱万丈な人生から、一般的には「理想的で頑固な、燃えては消えるような激しい性格をもつ天才」とイメージされています。
しかし、初めからゴッホは「天才」だったのでしょうか?
オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館の研究チームは、7年にわたりゴッホの実像を追い求めてきました。そしてその答えは意外にも、「空白」とされてきたパリ時代(1885年末~1888年初期)の作品に隠されていました。
今日のゴッホ研究は、ゴッホと弟テオがやり取りした書簡をもとに検証されています。ところが、テオと同居していたパリ時代にはその書簡がないため記録が少なく、ゴッホのパリ生活は謎に包まれていたのです。
しかし、パリ時代のゴッホがどのように過ごしていたのかは、当時描かれた作品が雄弁に証言してくれていました。作品たちは、ゴッホの挫折と苦渋からの再生を、孤独の中の教鞭さを、展覧会会場で語りかけます。そして、不思議な日本とゴッホの関わりを資料は示してくれます。
展覧会では、ゴッホがパリで描いた作品から36点の日本初公開の作品や画風の変貌をみせる8点の自画像を含む52点を展示し、「空白」のパリ時代を追っていきます。
パリでゴッホは鮮やかな色彩や新しい表現方法と出会い、大きく芸術の幅を広げ、自分自身の画風を見出していきます。また、パリで過ごした後、ゴッホは自分の理想を追求すべくアルルへ移り住み創作活動を始めますが、その後に訪れる悲劇の序章が、パリ時代の作品からも見え隠れします。
作品と資料を駆使した、まるで謎解きをするのようなスリリングな展示方法も展覧会の大きな見どころです。ぜひあなたの目で、ゴッホがパリで過ごした知られざる700日間を追想してください。
【作品画像】
(1)《グレーのフェルト帽の自画像》
Vincent van Gogh (1853 - 1890), Self-portrait with grey felt hat, 1887-09 Paris, oil on cotton, 44.5 x 37.2 cm, Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
(2)《芍薬とデルフィニウムを生けた小瓶》
Vincent van Gogh (1853 - 1890) , Small bottle with peonies and blue delphiniums, 1886-06 Paris, oil on carton, 34.5 x 27.1 cm, Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
(3)《サンピエール広場を散歩する恋人たち》
Vincent van Gogh (1853 - 1890), Garden with courting couples: square Saint-Pierre, 1887-05 Paris, oil oncanvas, 75 x 112,7 cm,Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
(4)《アヴサンのグラス》
Vincent van Gogh (1853 - 1890), Café table with absinthe, 1887-02 Paris,oil on canvas, 46.3 x 33.2 cm,Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
彼は伝説のように伝えられる情熱的な性質とその波乱万丈な人生から、一般的には「理想的で頑固な、燃えては消えるような激しい性格をもつ天才」とイメージされています。
しかし、初めからゴッホは「天才」だったのでしょうか?
オランダ・アムステルダムにあるゴッホ美術館の研究チームは、7年にわたりゴッホの実像を追い求めてきました。そしてその答えは意外にも、「空白」とされてきたパリ時代(1885年末~1888年初期)の作品に隠されていました。
今日のゴッホ研究は、ゴッホと弟テオがやり取りした書簡をもとに検証されています。ところが、テオと同居していたパリ時代にはその書簡がないため記録が少なく、ゴッホのパリ生活は謎に包まれていたのです。
しかし、パリ時代のゴッホがどのように過ごしていたのかは、当時描かれた作品が雄弁に証言してくれていました。作品たちは、ゴッホの挫折と苦渋からの再生を、孤独の中の教鞭さを、展覧会会場で語りかけます。そして、不思議な日本とゴッホの関わりを資料は示してくれます。
展覧会では、ゴッホがパリで描いた作品から36点の日本初公開の作品や画風の変貌をみせる8点の自画像を含む52点を展示し、「空白」のパリ時代を追っていきます。
パリでゴッホは鮮やかな色彩や新しい表現方法と出会い、大きく芸術の幅を広げ、自分自身の画風を見出していきます。また、パリで過ごした後、ゴッホは自分の理想を追求すべくアルルへ移り住み創作活動を始めますが、その後に訪れる悲劇の序章が、パリ時代の作品からも見え隠れします。
作品と資料を駆使した、まるで謎解きをするのようなスリリングな展示方法も展覧会の大きな見どころです。ぜひあなたの目で、ゴッホがパリで過ごした知られざる700日間を追想してください。
【作品画像】
(1)《グレーのフェルト帽の自画像》
Vincent van Gogh (1853 - 1890), Self-portrait with grey felt hat, 1887-09 Paris, oil on cotton, 44.5 x 37.2 cm, Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
(2)《芍薬とデルフィニウムを生けた小瓶》
Vincent van Gogh (1853 - 1890) , Small bottle with peonies and blue delphiniums, 1886-06 Paris, oil on carton, 34.5 x 27.1 cm, Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
(3)《サンピエール広場を散歩する恋人たち》
Vincent van Gogh (1853 - 1890), Garden with courting couples: square Saint-Pierre, 1887-05 Paris, oil oncanvas, 75 x 112,7 cm,Van Gogh Museum, Amsterdam (Vincent van Gogh Foundation)
(4)《アヴサンのグラス》
Vincent van Gogh (1853 - 1890), Café table with absinthe, 1887-02 Paris,oil on canvas, 46.3 x 33.2 cm,Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
展覧会概要
期間 | 2013/04/02(火) 〜 2013/05/19(日) |
---|---|
会場・開催場所 |
京都市京セラ美術館
|
時間 | 9:00~17:00(入場は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 ※ただし、4/29(月・祝)と5/6(月・祝)は開館 |
料金 | 一般:1,400円(前売・団体 1,300円) 高大生:1,000円(900円) 中小生:500円(400円) |
注意事項等 | ※団体は20名以上 ※身障者の方、および要介助者の付添の方1名は無料となります(証明書をご提示ください) |
お問い合わせ |
TEL:06-4950-755506-4950-7555
(ゴッホ展事務局/10:00~17:00/土日祝除く) |
ホームページ | http://www.mbs.jp/gogh2013 |
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