【ライヴレポート】audio safari、ANATAKIKOU、空中ループが紡いだ時間
KYOTO MUSEで行われた、『琴線を張ったんだ。此処はもう彼方ですら無いんだから。』に行ってきました&Ustしました!わたくし2号の大好きなバンドさんばかり、夕暮れから明け方までを疾走するような時間を過ごすことができました!
オープンと同時に場内の明かりはミラーボールとロウソクのみ。DJのサウンドにあわせてお客さんもゆらゆら。隣で機材をいじっている1号も「WORLD'S END SUPERNOVAキタ!」、「この曲は!!」とノリノリでした。
場内の浮遊感と相反するように、Ustreamのタイムラインには、ライヴを待ち遠しくするコメントが並び、まだかまだかと画面越しにも伝わってきます。
ライヴアクト一組目、audio safariのライヴが始まったのは18時半を回った頃。最近では日も長くなり、ようやく夜が訪れる夕暮れ時です。会場では、日中の熱っぽさを、ひんやりととクールダウンさせてくれる柔らかな音と歌に包まれていました。
照明も相まって、宇宙を漂っているかのよう。その中にも、ドラムとベースによってしゅっと締まる強さもあり、剛と柔を兼ね備えた素晴らしいバンドにどんどん進化しています!(偉そうにしてすみません、校庭走ってきます)
二番手はANATAKIKOU。
イベントタイトルの「琴線を張ったんだ。此処はもう彼方ですら無いんだから。」を即興で歌にし、「京都、MUSE。僕らの実家です。」の言葉。そして寒がりのセーターシックが始まり、名曲リリーと続きます。優しい音色と叙情的な世界観は、街中を外れ、ほどよい静かさの夜道を歩く感覚。
漂うようなaudio safariとは異なり、ANATAKIKOUのライヴからはいま「ここににるんだ!」と静かにも叫ぶ意志が感じられます。これは昨年からメンバーが変わった新生ANATAKIKOUとして、そして控えるワンマンライヴに向けて今のANATAKIKOUそのものをライヴから汲み取れたからだと思います。
そしてトリの空中ループ。
幕が開き、SEが静かに鳴り響きます。そこにギター・ドラム・ベースが重なり、彼らの物語が始まります。
audio safariが夕暮れ時であり、ANATAKIKOUが夜であるならば、彼らは夜更けだなあと見ていて思いました。寝静まった深い暗闇、そこから始まる新しい朝へ差し込む光。空中ループ・松井さんの儚さがありながらも、どこまでも伸びて行く歌声は、差し込む光そのもの。その光をぐわっと広げていくのがリズム隊とギター、時にキーボードが奏でる音なのだと。
空中ループはこのイベントのトリであることはもちろん、4月から続くMUSE20周年企画の大トリでもあります。京都を軸に活動する空中ループ、そして20年に渡って京都から発信しているKYOTO MUSE。新しい日を感じさせてくれる空中ループと20周年を終え、21年目に突入するKYOTO MUSEの組み合わせこそ、KYOTO MUSE20周年を締めるにふさわしかった、そう思うのです。
さて、Ustream配信に関しても触れておきます。まずは多くの方々が視聴してくれていました。
そしてご協力頂いた皆様、ほんとにありがとうございました。タイムラインに、「会場で見たい!」・「次はライヴ見に行こう」・「音源が欲しい」の言葉が並ぶ度に、配信できてよかったという嬉しさと震えがやってきました。
ライヴを誰でも見れるUstreamで配信することは、良い面・悪い面があると思います。しかし、6月4日金曜日・6日日曜日の配信を終えて、ひとつわかったことがあります。
「彼らにとってホームである、京都でのライヴを届けること。それはUstにしかできない。」
そして、この配信をきっかけに、新しい音楽と出会い、次はライヴ会場で...となると、これ以上にう嬉しいことはないなと思うのです。
※空中ループ終わりには、audio safariの吉賀氏とBEAT CRUSADERS クボタマサヒコ氏のコラボDJタイムがありました。これは未配信。そう、エピローグは会場にいた人だけのもの、特権です。
さあ、会場へ行こう!
リンク&ライヴ情報!!
■audio safari
⇒2010年6月19日(土)『spectrum』@岐阜51(GOICHI)
■空中ループ
⇒2010年6月21日(月)『TSR Vol.1』@心斎橋クラブクアトロ
■ANATAKIKOU
⇒2010年7月17日(土)『TOUCH US!』@東心斎橋JANUS ※ワンマン!!