【9/2】ざっくり京遊ニュース【号外。Apple特集】
1号です。先にお伝えした通り、日本時間で本日未明にAppleのスペシャルイベントが開催されました。2010年はいったいいくつ出すのかというほど新製品を発表しまくっているAppleですが、今回のイベントでもたくさんのアップデートがありました。
いつも京遊MUSIC読者が興味を持ちそうなニュースをまとめている「ざっくり京遊ニュース」ですが、本日はこのAppleのイベントで発表された最新情報を一挙にまとめちゃいたいと思います。
待ってました、な、iPod Touchのアップデート!
なんといっても、期待度が高かったのは待ちに待ったiPod touchのアップデートでした。大きな変化はやはりカメラが搭載されたこと。前年のアップデートでは直前までカメラが搭載されるうわさがありましたが、結局搭載されないわ8GBモデルは旧式のままだわ、と少し残念なポジションにいたiPod Touch。カメラが1つどころかフロントカメラも搭載されて(テレビ電話FaceTimeが利用できる!)、チップも話題のA4チップに変更。GPSは依然として搭載されていませんが、まさに「iPhoneから電話機能を除いたデバイス」に仕上がっています(しかもiPhoneより薄くて軽い)。「iPhone 3GSが快適だから4に乗り換えるつもりはない」とか「電波感度が不安なので4は遠慮したい」とか「ソフトバンクはどころかドコモとだって契約したくない(俺はauなんだ!)」とか言いつつも、iPhone 4のみに提供されているiMovieやFaceTimeを使ってみたかったユーザにとっては福音となっています。価格は8GBが¥20,900、16GBがなくて32GBが¥27,800、64GBが¥36,800となっています。
※ただし、背面カメラは「960 x 720ピクセル」で、iPhone 4の「5メガピクセルカメラ」とは違うカメラが搭載されているようです。理由はいまいちわかりませんが、Appleがよくやる自社の主力商品と廉価商品の差別化かなと思います。
詳しい仕様は→アップル - iPod touch - FaceTime、Retinaディスプレイなど、魅力を満載。
iPodファミリーもアップデート。安く、小さく、一新。
iPod nano
まずはiPod nano。原型がなくなったとはこのことですが、nanoはアップデートのたびにコロコロと形が変わるデバイスだった経緯があるので、またか、という気もします(下記画像参照)。Appleによれば46%小さくなったボディにタッチスクリーンを搭載。iOS風のアイコンをタップして操作する仕組みですが、iOSアプリが使えるわけではないのでご注意を。本体背面にクリップがついているので、本体ごと服の好きなところにはさみつけることができます。なお、前回のアップデートでついた動画専用のカメラは廃止でちょっと残念。またスピーカーも廃止。FMチューナーだけは生き残っています。
価格は8GBが¥13,800、16GBが¥16,800です。 音楽再生時間は24時間と過去のnanoと変わりませんが、タッチスクリーンがついたぶんある程度バッテリーのもちは覚悟したほうがいいのかもしれません。
詳しい仕様は→アップル - iPod nano - マルチタッチがついた。はじめて。こんなnano。
コロコロデザインが変わるnanoの図。個人的には第3世代(写真まんなか)の正方形の感じが好きでしたけどね。
iPod shuffle
デザインが別物にされたTouchと違い、iPod shuffleは先祖帰りした感じ。第2世代のデザインに、第1世代の背面にあった再生モードのスライドキー(シャッフル再生/曲順再生/電源Off)をつけて、第3世代で搭載されたVoiceOverボタンを残した、今までの集大成的なモデルと言えるかもしれません。価格は4GBが廃止され2GB ¥4,800のみとなっています。全モデルよりも¥1,000安く、よりプレゼントしやすいデバイスになりました(ボタンが復活したのもあるしね)。
詳しい仕様は→アップル - 新しいiPod shuffle。ボタンも、VoiceOverも、プレイリストも。
iPod classic
「どーしても、どーしてもライブラリにある音楽をぜーんぶ持ち歩きたいんだ!」というフリークスのために存在し続けるclassic。前回アップデートされることもなく値下げしただけだったので、今回はモデルごとの消滅が危ぶまれていましたが、ジョブズは意外と義理堅かったようです。機能やカラーバリエーションはそのままに、価格は下がって¥22,800。どうも円高還元のようです。touchもnanoも現在のレートを反映した価格設定になっており、Appleが日本市場の足元を見ていないのだなということがわかります。
詳しい仕様は→アップル - iPod classic
iTVじゃなかったAppleTV
新AppleTVはテレビや映画をストリーミングのみで再生するデバイスになりました。Wifi、Ethernetでインターネットに接続し、テレビや液晶モニターにつないで見るというもの。ストレージ非搭載型のため、コンテンツはすべてレンタルという形になり、購入して所有することはできません。今のところ日本での発売予定は立っていないのでわかりませんが、アメリカではABC / FOXのテレビ番組レンタルが99セント、最新映画のレンタルは4.99ドルとのこと。レンタルした動画は再生ボタンを押した瞬間から48時間以内であれば何度でも再生が可能。コンテンツにもよりますが、せめて1週間はレンタルできないと、ふたたび再生しようという気にはならないような気もしますが。
その他、YouTubeやFlickrなどにもアクセス可能(さすがにこれはレンタルではありません)。とにかくテレビという既存最大のデバイスの中にわりこんでいきたいという気持ちがあるようですが、限られたネットサービスがテレビで見られるだけではあまりメリットがないし、肝心の動画配信も、放送界の利権争いがややこしい日本ではあまり期待はできないような気がします。繰り返しますが日本での発売予定が立っていないので、期待できないというよりは「関わり合いがない」といったほうが適切な表現でしょうか。
Ping。iTunesソーシャルになる。
まあタイトルの通り。iTunesがFacebookとかmixiみたいになります。ソーシャルネットワーキングサイト運営には大きなニュースかもしれませんが、インターフェースにすぐれたAppleの製品の中でどうしてもUI使いづらいものとしてしばしばあげられるiTunesに組み込まれている以上、ほぼ普及しないと思います。バッサリ切りすぎでしょうか?撤回したくなるほど素晴らしいシステムであることを望むのですが。
公式の説明は→アップル - iTunes - あなたを楽しませるすべてのエンターテインメントが、ここに。
詳しく知りたい方は→アップルがいきなりSNS大手に、iTunes10をソーシャルメディア化 【増田(@maskin)真樹】 : TechWave
総括
1号としてはiPhone4と同等のiPod touchの発売が嬉しかったですね。実際、3GSに不満がないので買い換えるほどではないけど、新機能が魅力だったんでね。同じような事情で4を見送りiPod touchの噂を信じて待ったみなさん「我々は勝ち組だ!」と胸を張りましょう。
AppleTVはとりあえず日本の放送業界の様子見、Pingはまあ使ってみるだけ使ってみようかなとは思いますが、自分がソーシャルネットワーキングするためにiTunesを立ち上げようと思うとは考えづらいのだよなぁ・・・。
なお、すでに予告されたことなので掲載を省きましたが、待望のiPadのOSアップデートは11月とのこと。このiOS4.2で前述のAirPlayも各iOS搭載デバイスで使用可能になるとのことです。
※上記記事はEngadget JapaneseとTechCrunch Japanの記事を参考にまとめました。詳しいソースはそちらに。
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