【速攻レポート】京寿司をおいしくいただきました【第30回seelフェア】
ジョーヘーでシースーをベーターでマイウー!
(平安女学院でお寿司を食べてたいへん美味しかったです、の意)
予告通り、平女祭と併催の京都SeeLフェアに行ってきました!1号はその中の京寿司試食会に参加してきましたよ。いつもと違ってライブじゃないけど、音楽も文化なら、京寿司という食文化もまた文化。京遊MUSICは地域に根づく文化を応援しているのです。というわけで速攻レポート!
街中のサンクチュアリに潜入。お寿司を食べるクエストだ!
平安女学院、それは、御所隣のサンクチュアリ・・・。非常に近いところで大学生活を送った1号としては、平女さんは、近所なんだけど近寄りがたき神聖にして不可侵な場所。ゆえに立ち入ったこともナーイわけでして、ちょっとドキドキしつつ会場である明治館に入館。指定文化財という建物はやはり歴史を感じさせる造りをしています。
お部屋に通されると、お酢のつうんとしたいいにおいがひろがっていました。部屋にはブロガーやライター、テレビ局の方などが招待され、1号もそこに連なります。
「京寿司のうんちく」について学ぶ。
講習会がスタート。講師は左京区の「満る市寿司(まるいちずし)」の吉田幸生さん。この道20年のベテランの方ですが、「私は芸人魂があるので」と仰るほど気さくな方で、ブログもされています→若大将プーさてぃお『まいど~おおきにぃ~』まずは京寿司のうんちくから。われわれが回転寿司なんかでよく口にするのはいわゆる江戸前寿司の亜流で、京寿司はそれとはまた別の食文化。吉田さん曰く、「海から遠く離れた京都はサバやタイを一塩して保存してから流通する必要があった。そのため、熟成され、半発酵食品とも呼べる鯖寿司、熟(なれ)鮨、若狭ぐじなどの独自の食文化が生まれたんだそうです。
また、京都で有名な魚介類といえば、ハモ。夏の祇園祭には欠かせない風物詩ですが、曰く「ハモは生命力が強く、流通させても鮮度が落ちない魚。骨が多く食べづらいが、そのぶん調理技術が発達し、今の京都のハモ食文化がある」とのこと。京都の食文化は地理的背景が大きくかかわっているのですね。
肝心のお寿司。手まり寿司。
で、お寿司。今日ふるまわれたのは手まり寿司。もともと、仕出しが多い京都で、結婚式などのお祝いごとのために「細工寿司」が発達し、一般に普及した経緯があるんだそうです。その一例であるところの手まり寿司。大変に手の込んだ一品です。そして、試食!まずはイカの細工寿司から。当たり前ですが、うまい。下手するとカタくて噛み切れないイカが、口の中でとろける!次、エビ。背中が曲がってもイキが良いから縁起物なエビ、これもまた手まり型に丸められた中に茹でたエビの風味がぎしっと閉じ込められていておいしい。
タイ、サバ、ちまきと、一口一口に違う味。お寿司って、江戸前寿司だと軽くひっかけながら・・・といくところですが、京寿司はお酒と合わないとして、お酒を全く出さないお店もあるそうです。実際に食べてみるとその理由もわかる気がします。とにかく、繊細で、一貫一貫まったく違う味がぎゅっと閉じ込められているんですね。そりゃー、お酒なんか飲んでないで、舌の先から根まで総動員で愉しまないと損ですよ。今回は手まり寿司ということもあり、一貫を一口でいける大きさだったのですが、一口、また一口と、異なるおいしさが口の中にひろがっていくのをかみしめるのは大変幸せな体験でした。ご馳走様です。
もっと、気軽に京寿司をいただこう。
こうしたイベントを開いたきっかけとして、若者の寿司離れが背景にあるそうです。確かに、長い不況のもと節制が常識の世の中で生きてきた若者世代にとっては、回らないお寿司屋さんは、ふらっと立ち寄りがたいものがあります。また、その道一筋に経験を積まれた板前さんに、自分なんかが注文していいのかな・・・という「遠慮」の気持ちを抱く人もいるでしょう。しかし、若者が気づいていないだけで、門戸は開かれているのです。こうしたイベントを開いたり、寿司組合キャンペーンキャラクターを募集して公開したり、入店しやすいようにお寿司屋さんの作法を書き記したリーフレットを配布したりと、お寿司屋さんは「お店に来てほしい」という気持ちをビンビンに出しているのです。
文化は先の世代から、後の世代に受け継がれていくもの。京寿司もまた後世へと受け継ぐ必要のある素晴らしき食文化であり、今度は自分たちの世代がその継承を行っていくのだなあと実感しました。
「お子さんにも食べて頂けるよう」と、こんなお寿司もつくっているとか!いなり寿司のアンパンマンとプーさん!クオリティ高すぎです!
京寿司を体験してみよう。「京のちとせずし」。
でもって、ちょうどよく京寿司を気軽に頂けるキャンペーンがあります!〈サーモン薔薇細工寿司〉サーモンを花びらに見たてた細工寿司。
〈車えび手鞠寿司〉手鞠にかかせないのが、ぷりぷりの贅沢な車えび。
〈鯛の手鞠寿司〉上品な鯛に木の芽の香りがして、とてもさわやか。
〈煮穴子の笹の葉茶巾〉やわらかく炊いた穴子に笹の香りがほんのりして、とろける味。
〈いかいくら薔薇細工寿司〉いかを花びらにし、いくらをつかった繊細な細工寿司。
〈鯖小袖寿司〉京寿司の代表格。美味しいところを少しだけ食す贅沢。
「京のちとせずし」は七五三に、お子さんを含めた家族の長寿を祈って、皆さんで楽しんでいただくためのお寿司です。お祝い事にふさわしく、紅白の色をメインに使い、目にも美しい「細工寿司」を2ついれました。時間も技術も必要なこの細工寿司は日頃は高価で販売している珍しいもの。他に車えびに鯛、あなごに鯖寿司がひとつになった贅沢なセット、是非この機会にお召し上がり下さい。
■ 販売日:平成22年11月14日(日)
■ 販売価格:6種入り1500円(税込)
■ 1店1日30個限定 ・予約販売
予約受付開始日:11月5日(金)より
※ご予約は営業時間内に各店舗へお電話いただくよう、お願い申し上げます。
■お問合せ:財団法人京都府生活衛生営業指導センター 電話075-722-2051
内容は本日1号が頂いたものとほぼ一緒のようです。ほんと、「京寿司ってこんなおいしいもんなんや!」と感動すること請け合いです。販売店舗一覧はイカ!じゃなかった、以下!
電話で「京のちとせずしの予約」→14日にお店で購入という流れです!
■上京区
魚栄鮓
上・葭屋町通上長者町上ル南俵町327
TEL : 441-4584
■北区
大徳寺いちま
北区大徳寺通北大路上る
TEL : 491-4993
■左京区
下鴨福助
左京区下鴨西高木町37
TEL : 781-8274
(有)満る市寿司
左京区田中大久保町31-3
TEL : 781ー2150
北白川ともえ
左京区北白川別当町3-3
TEL : 721-3351
■中京区
御前御池 花登
中京区西ノ京御前御池上ル船塚町18
TEL : 821-1075
割烹寿司料理 鴨菊 東店
中京区西ノ京塚本町4
TEL : 841-0056
寿司半
中京区西ノ京永本町21-36
TEL : 801-3981
(株)ひさご
中京区河原町四条上ル塩屋町344
TEL : 221-5409
■下京区
島原 乙文
下京区花屋町通壬生西入ル薬園町158
TEL :351-2792
(有)きし鮓
下京区寺町通高辻上ル恵美須之町550
TEL : 351-3341
■東山区
いづ松
東山区本町13丁目237
TEL : 561-3551
ぎをん本家重兵衛
東山区大和大路通新門前下ル
TEL : 561-2698
千登利亭
東山区団栗通宮川町東入る六軒町203
TEL : 561-1907
■山科区
駅前 初美
山科区安朱中小路町4-2
TEL : 075−581-4111
ぬきな
山科区東野八代町1-9
TEL : 075−591-6992
■伏見区・宇治市・長岡京市・向日市
京料理・寿司 松廣
伏見区深草小久保町244
TEL : 075−641-8007
京料理 竹林
宇治市宇治弐番83
TEL : 0774−22-7475
うお寿
長岡京市今里2丁目17-8
TEL : 075−951-0325
矢尾卯
向日市向日町北山3
TEL : 075−921-9219
お寿司屋さんでのマナーやうんちくを読むことができる京の寿司 京都府寿司生活衛生同業組合公式サイトもぜひご覧下さいね!