【速攻レポート】どこよりも早いボロフェスタ大前夜祭レポート!!!【ときめき☆ジャンボジャンボ・DCPRG】

行ってきました大前夜祭！！！！！！もうね、書かずにいられないくらいヤバかった！！！！

前座じゃねぇ！ときめき☆ジャンボジャンボ！

今夜復活するDCPRGと対バンすることになったときめき☆ジャンボジャンボ。もはや運命という言葉では説明し切れないレアな夜のオープニングを務めに務めてくれちゃいました。

京都勢の期待を一身に背負った彼らは第1音からフルスロットル。気負い、緊張、ボロフェスタの皮切りという大役がどれだけ彼らを追い詰めたのかはわかりません。しかしそれ以上に胸踊らせていたのは彼ら自身。いつにない（いつも通りの）コンセントレーションで強靭なまでのアンサンブルが形成されてました。ジャズマスターは歪み、リッケンバッカーが殴りこみ、ドラムは天へと駆け上り、ピアノがオーディエンスに透明な楔を打つ。

彼らの音楽を聴いていると、いつも最初は「ワアッ」ってなるんやけど、気づいたら自分でもびっくりするくらい真面目な顔で聴き入ってたりする。KBSホールにいたみんなが真面目な顔で、からっぽの目をしながら、ひたすらジャンボジャンボに釘付けになっているところを見て、僕はなんだかニヤニヤしてしまいました。ジャンボジャンボ、すごいでしょう、いいバンドでしょう、と自慢するような気持ち。

「祝福のパレード」に始まり「マーブルナイツ」で終わり。最大出力で駆け抜けてくれた彼らは最高の開会ファンファーレだった！

超完全新生爆誕大復活！DCPRG

DCPRG、デートコースペンタゴンロイヤルガーデン。完全なる玄人集団がそんなスカした名前を大真面目に名乗るっていうのは、そのまま男たちの本気が見て取れるなあーなんて昔思った記憶があって。菊地成孔ってー人はたぶん責任感のものすごい強い人で、自分たちに何が期待されているか、わかった上で期待を裏切る素晴らしいもんを作る最高の作り手。

観客に背を向けて、コンダクトする「あの」スタイルの菊地さんを見て、興奮した諸兄も多かろう。あの背中にヤラれ続けてきた人たちで会場はギッシリ埋め尽くされ、あとは玄人芸に魅了されるばかり。何をしても脳髄の芯から痺れる。ぶつかりあう和声。言ってみたらDCPRGは抜き身の獲物をぶら下げた殺し屋の集団で、各人が自慢の獲物でオーディエンスのこれまでの音楽体験を切り刻むのです。時折シェフ菊地がその阿鼻叫喚を整理して、玄人同士のガチンコバトルを魅せつける様はもうほんと歪みに歪んだエンターテイメントの極致。

このライブのハイライトといえば、元JAMのTAKUYAの参加。JAM時代バンドマンなニーチャンだったTAKUYAももはや39歳でTAKUYAとか呼び捨てに出来ない人（元からしたらあきませんが）、つまりやはり玄人なわけです。冷徹に刻み、悲劇的に歪ませるかと思えば、ステージを飛び出して暴れまわるイケイケなところもあり、お茶目でやんした。

現代音楽あり、ミニマルあり、ロックもできるし、根本にはマイルスがいる。この人達はホントになんでもできやがるんだなあと、満足すぎてもはや憂いに近い嘆息をば漏らさせていただきました。それにしても！あのゴキゲンすぎるアンコールのあのタイミングでまさかステンドグラスがあらわになるなんて！憎い、憎すぎる。でも菊地成孔だからこそ似合う演出だよなあ、って会場のみんなが納得してる風でした。完璧すぎです。

ボロフェスタ！明日も行きましょう！

今夜は大前夜祭ってことでね、明日と明後日が本祭なわけですわ！
家が火事でも観に来ましょう！責任取れないけど！

明日はカレーを食うぞ！