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【速攻レポート】クリープハイプpresents『ストリップ歌小屋』~クリープハイプ 1st fullalbum『踊り場より愛を込めて』リリース記念「心の中の第二次世界大戦ツアー」in 京都~

スタッフ1号

スタッフ1号 (2010年11月11日 22:45)

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うーん、最高に最高を掛けたら満足になったよ、という夜でした。出たバンドすべてが神がかってた。


まずはスーパーノアから。遅刻してラス2曲しか聴けなかったですけど、えかった。circleEP、いいです。よく聴いてます。関係ないけどフロント3人が同じような髪型になってて面白かった。

次、東京カランコロンカランコロン京都か!と思ったら別に関係なさそう。バンドメンバーのイデタチからサイケ?レトロ?ダンス?と判断不能なまま聴いてみたけど、予想した全部にメルヘンをふりかけたような、もっと予測不能なバンドでした。ボーカルの人のイノセントな瞳と声、キーボードの人の寄り目(マイクをみつめて寄り目になってた)がすごく印象に残った。どっちもマッシュルームな髪型で、ははあこの素晴らし予想不能ミュージックはあの毒キノコ頭脳の中で生み出されたものなんだなと思ったり。

そして、25歳無職からバージョンアップして昨日26歳無職になったという、詩人・chori。chori!chori!生初chori!選んでも、選んでも、手から砂粒がこぼれ落ちていくように変容を留めることのない言葉、思考、それをわかっていながら詩という言葉の一形式でせきたてるように詠む。choriという人は、そうやって、詩を紡ぐことで世界の理に挑み続けているのだなあ、と思いました。「死を想え」って言葉を体現しようとしてるなあ、と。ラストの曲がクリープハイプの新アルバムと同名異曲(『踊り場より愛を込めて』)という憎いサプライズ。良かった。

choriはこのライブについて文章をしたためてるんですけど、

11月11日は尾崎さんの誕生日の翌々日、ぼくの誕生日の翌日。 この日、きっとなにかが生まれるんだとおもう。

っていうところにぐっときた(「尾崎さん」はクリープハイプのvo.)。後述するけど、そのなにかは今夜生まれたと思う。

で、ワゴンズ!あのね、今更ワゴンズがいいとか言ってもはじまらないのはわかってるんですけど、それでも何度でも言います、ワゴンズはいい。というか歌う(+動きまくる)ベースがいるバンドって無条件に好きなんですよね。3人の音がキッチリ立ってる、全員がカッコイイ。紆余曲折の末の形とはいえ、これこそ3ピースバンドの正統、って言っていいと思いました。某CDショップのオムニバス用に収録したという新曲もすごくよかった。これについては続報が待たれます。

トリ、クリープハイプ。鮮烈な音、色気のある声、ぶれないサウンド。それ以上に、才能の塊だと思った。

才能というもの、殊に、人間の才能というもの、殊に、人間の音楽の才能というとき、それらはある人間の脳内においてまず構築される。即物的に言えばニューロンとニューロンの電気信号のやりとりがシナプスにのって繋がる、そのつながりの偶然性の素晴らしさを指して、その人しか持ち得ない才と能、とするんじゃないかなと思うんです。例えば「ハチミツとクローバー」からの連想で、「蜂蜜」と「風呂場」という言葉がつながって一つの世界観をつくることとか(『蜂蜜と風呂場』)。

だから才能を持った人っていうのは常に何を考えているか(どんな脳の構造してるか)想像もつかない人で、フロントマンである尾崎世界観という人は、歌いながらも、MCで淡々と喋りながらも、どこ見てんだろうというすごい深いまなざしをしていた。それでも、今夜nanoにいたみんなはクリープハイプのことが好きで、好きがゆえにアンコールが2回あったりもして、それに応えてくれたからには、ステージのこっち側とあっち側は見えない何かで繋がったんだろうなあ、などと思いました。

おかげさまでなんだかもう、後悔の一切無い一夜でした。ありがとうございました。

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