この日きんせに響いたのは、それが日本語であることを忘れるほど言葉よりも音楽に近い音楽。「うたもの」っていうジャンルの再確認になった夜でした。

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【ライブレポート】2011/7/10 美人OL3姉妹湯けむり京都きんせ旅館殺人事件

スタッフ1号

スタッフ1号 (2011年7月11日 09:32)

20110624_1815342.jpg1号です。ひっさびさのライブレポートでございます。

この日きんせに響いたのは、それが日本語であることを忘れるほど言葉よりも音楽に近い音楽。「うたもの」っていうジャンルの再確認になった夜でした。


ユメオチ

まずは、ユメオチ。「美人OL三姉妹」の次女こと、ボーカルの寺岡さんの声が本当にきれい。せーので始まった瞬間「いい」って思うライブに出会うことは本当に幸せなことです。それこそ夢落ちでもいいかなあと思ってしまうほど幸せなこの感じを作り出しているのは、スライドギターの甘い音でしょうか。声とギターが融け合ってとろとろにされます。

「私たちは旅バンドということで」、色んなところをまわっていらっしゃるそうです。ユメオチのライブを聴いてるとつぶやいたら、愛知にいる知人が「ユメオチ聴いてるの!いいな!」とすぐさまリプライをよこしたので、おお、ほんとに旅バンドなんやなと思ったり。旅しながら音楽を届けるっていいですね、人の思い出をつないでいくんですね。

曲はユメオチの曲だけでなく寺岡さんのソロ曲などもありつつ、あっという間に最後の曲。「悲しみよこんにちは」を、出演者全員でセッション(この曲はiTunesの震災復興支援コンピに収録。必聴!)。YeYeさんと杉瀬陽子さんが2番のメロを替え歌で歌うというレアな仕掛けもあって、会場は和みに和みました。

YeYe

橋口なつこが2010年から開始した「ひとりユニット」、それがYeYe。美人OL三姉妹の末っ子。「バンドバージョン」ということで、なんかドラム見たことある人だな、と思ったらMaison de sisteliaことりっきーさんが叩いてました。全編通していい仕事されてましたが、曲の終わりで毎回YeYeとアイコンタクトするりっきーさんにとても嫉妬しました。

YeYeって、mona recordsのホームページで「2010年はPredawn、2011年はYeYe」って紹介されてたと思うんですけど、確かにあの流れを組む感じの音。あの方面が大好きな人(つまり僕のような人)の心を根こそぎかっさらっていく音です。シンプルな音作りが素材としてのボーカルを際立たせる好例。ハタチだって聞いて、マジすかと思うほどの冴え渡りっぷりでした。でもMCになると「わいおおもじいーこもじふたつ並べましてYeYeです」とひらがな多めの柔らかい話しぶりでほわっとする。そんなギャップも含めて魅力です。大人気で音源が売り切れになってるということなので、ぜひ生で聴きに行ってほしい人です。西院ミュージックフェスティバルにも出ますよ!

杉瀬陽子

そして杉瀬陽子。美人OL三姉妹の長女の登場です。6月15日にファーストアルバム『音画』をリリースしたばかりの彼女ですが、紡ぎ出される歌はすでに入念に研ぎ澄まされたものでした。ふわっとした感触の歌い手なのかなと思っていたら、力強いところは力強いというか、ソウルフルと言ってもいいくらいの声量で圧倒されます。

曲は岡本太郎の『明日の神話』のために書かれた「瞬きする間にサヨウナラ」からはじまり、それぞれに世界観のあるうたをしっかり歌いあげてくれました。セッションを経て、ラストは『音画』にも収録の「ルーシー」。「この曲は最高やで」とどこからか話す声が聞こえてきましたが、ほんと、最高でした。

アンコールはユメオチの行さんの提案で、まさかの円広志「ハートスランプ二人ぼっち」。出演者全員でナイトスクープのテーマ曲を笑いながら歌う、観客も大笑いしながら手拍子。最後まで本当に楽しい夜でした。みなさんまた京都に来て下さいね!

ユメオチ
 オフィシャルサイト
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YeYe
 オフィシャルサイト
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杉瀬陽子
 オフィシャルブログ
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以上の出演者全員のCDが購入できるmona recordsのホームページはこちら


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