10月29日に京都芸術センターで行われるコンサート「鈴木陽子作品展Vol.8」をご紹介。
作品展のタイトルは「音と染み」。
作品展毎にタイトルを設け、世界観を楽曲や空間構成を通して表現するというのが鈴木さんの講演のスタイルです。管弦楽曲の講演だと、楽曲で魅せるというものが多いのですが、鈴木さんの「作品展」は楽曲のみでなく、空間そのものが作品であるという風に強く認識させられます。
一流奏者による演奏
今回はフルート、ヴァイオリン、ハープ、それぞれの一流奏者により演奏が行われます。これまでの作品展の様子を見るに、動と静がくっきりと分かれた楽曲が印象的で、今回の作品展でも特徴的な世界観を表現した楽曲をみることができそうです。
多久潤一朗/フルート
辺見康孝/ヴァイオリン
松村多嘉代/ハープ
鈴木さんの楽曲は、師事された近藤譲氏、平義久氏の楽曲が持つ雰囲気に近い、音の中に深さと奥行きがあると感じました。
以下のページで、鈴木陽子さんのこれまで行った「作品展」がご覧いただけます(第4回〜第7回)。ピアノ演奏等の映像で使用される一般的な視点ではなく、奏者の構図にもこだわった映像となっており、時に会場全体を舞台として捉えて奏者を配したり、照明を奏者・演者のみにあてたり、楽曲に語りや踊り、はたまた映像を織り込んだりと、随所にセンス溢れる工夫が見られます。
■鈴木陽子さんYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/YokoSuzukiMusic
作品展「音と染み」、いったいどんな講演となるのでしょうか。今から楽しみです。
鈴木陽子作品展vol.8「音と染み」
【演奏】
多久潤一朗:フルート/辺見康孝:ヴァイオリン/松村多嘉代:ハープ
【曲目】
鈴木陽子:『BRUSH AND INK ブラッシュ・アンド・インク』ヴァイオリンのための(2011)
鈴木陽子:『HYPOTHESE ASTRONOMIQUE I イポテーズ・アストロノミック I』バス・フルートとヴァイオリンのための(2013) 初演
鈴木陽子:『GERRIS アメンボ』ハープとヴァイオリン(2014) 初演
鈴木陽子:『STAIN ステイン』ハープとヴァイオリンとフルートのための(2014) 初演
他
- 日時:2014年10月29日(水)開演18:30(開場18:00)
- 会場:京都芸術センター・講堂
- 入場料: 2,000円(自由席)
- 共催:京都芸術センター
- 主催者・チケット予約・問い合せ:OFFICEアメリカンブルー [amblue907@gmail.com]
- HP:http://www.kac.or.jp/events/14226/