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【2015/9/13】KAC Performing Arts Program 2015 / Music 朴守賢×中川日出鷹 Double Respiration@京都芸術センター

スタッフ3号

スタッフ3号 (2015年8月11日 16:35)

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明治2年に開校、平成5年に閉校した「明倫小学校」を改修して開設された「京都芸術センター」。小学校の面影を残す独特な空間を効果的に用い、音楽ホールよりも身近で濃密な音楽体験の場をつくり出すことを目指してきました。

2015年は、音楽と身体性の関係をさまざまな角度から提示する音楽公演を行います。今回のDouble Respirationでは、「呼吸」という行為に着目し、東洋と西洋の吹奏楽器を組み合わせた音楽公演を行います。

本公演の作曲を手がける朴守賢さんは、今年度の吹奏楽コンクールの課題曲の一つを作曲するなど、吹奏楽曲がとりわけ高く評価されていますが、巴烏や葫蘆絲といった中国の吹奏楽器の奏者でもあります。彼の音楽はどこか東洋的でノスタルジーを感じさせるような要素があり、自らの出自のバックグラウンドから湧き出てくるものが、自然に西洋的な作曲法と混ざり合っているように感じられます。

また、「日本で唯一の現代音楽ファゴット奏者」とも呼ばれる中川日出鷹さんは、特殊奏法を得意とし、作曲家・藤倉大さんや酒井健治さんらの難曲を吹きこなす若き才能として注目されています。中学生のときにストラヴィンスキーの『春の祭典』を聴いてファゴットの魅力に惹きつけられたとのこと。死の儀式をテーマとしたこの音楽に見られるような、死に近づくほど生命を強く感じさせるという考えが中川さんの音楽観にも影を落としているのだと言います。

朴さんは静中動や陰陽といった東洋の思想を反映させ、生と死が円環をなす「生命の流れ」をイメージしながら創作しています。二つの生が重なり合う共鳴の輪から生み出される、静と動の時間をお楽しみください。

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朴 守賢
(PARK, Soo-Hyun / ぱく すひょん)

大阪音楽大学音楽学部作曲学科作曲専攻出身。
様々な編成の作曲作品を発表する一方で、南海電鉄CMやKBS京都テレビドラマ等、映画やテレビ等の劇伴音楽も制作。指揮・音楽指導、クラリネット・リコーダー・巴烏(Bawu, 雲南の横笛)等の演奏、芸術国際交流等でも活動。
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中川 日出鷹
(NAKAGAWA, Hidetaka / なかがわ ひでたか)

京都市立芸術大学卒業。仏、パリ地方音楽院修了。
京都市立芸術大学やパリ国立高等音楽院でのレクチャーやIRCAM(パリ国立音響研究所)でのレコーディングなど現代音楽の活動を精力的に行う。
 

KAC Performing Arts Program 2015 / Music 朴守賢×中川日出鷹 Double Respiration

日時:
2015年9月13日(日)
15:30開場 / 16:00開演

会場:
京都芸術センター 講堂

出演:
朴守賢|作曲・巴烏(Bw.)・葫蘆絲(フール―スー)
中川日出鷹|ファゴット(Fg.)
崔理英|ピアノ(Pf.)

料金:
前売2,000円/当日2,500円
学生1,500円(前売・当日共)※要学生証呈示


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