Exhibitions展覧会

喜多川歌麿《夏夜のたのしみ》(部分) 個人蔵【通期展示】
喜多川歌麿《夏夜のたのしみ》(部分) 個人蔵【通期展示】
葛飾北斎《肉筆浪千鳥》より(部分) 個人蔵【通期展示】
葛飾北斎《肉筆浪千鳥》より(部分) 個人蔵【通期展示】
月岡雪鼎《月次春画花卉画帖》より ミカエル・フォーニッツコレクション【頁替あり】
月岡雪鼎《月次春画花卉画帖》より ミカエル・フォーニッツコレクション【頁替あり】

美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-

細見美術館では2016年以来8年ぶりの開催となる「春画」をテーマとした展覧会を開催いたします。今回は1点ものの「肉筆春画」に焦点をあて、海外からの里帰り作品約20件を含む春画約70件を展示します。

「春画」とは、一般的に人間の性愛をテーマにした絵画の総称で、男女の姿がおおらかに、時にユーモアを持って描かれています。江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれ、浮世絵の普及とともに、大名から庶民まで貴賤を問わず男女対等に楽しまれていました。また、春画は縁起物でもあり、嫁入り道具として母から娘や嫁へと受け継がれています。
しかし、明治時代以降の近代になると、西洋の倫理観の流入に伴い、春画はタブーとみなされ、秘すべきものとされるようになりました。

2013-2014年、ロンドンの大英博物館で「春画 日本美術の性とたのしみ(Shunga sex and pleasure in Japanese art)」が開催され、春画の高い芸術性とユーモラスな発想が海外で高く評価されました。そして2015-2016年には日本初の本格的な「春画」展が永青文庫(東京)と細見美術館(京都)で開催され、大きな注目を集めました。
この展覧会開催を契機に、春画をめぐる環境は大きく変化し、多くの一般の方々の関心が高まり、浮世絵研究においても春画は特殊なジャンルではなく、絵師の作画活動のひとつとして捉えられるようになりました。

本展では、空摺や雲母摺りといった江戸版画の超絶技巧を堪能できる版画・版本の作品に加え、絵師が自らの筆で描き上げた1点ものの絵画作品である「肉筆春画」に焦点を当てます。良質な絵具を用い、緻密な技を凝らし、贅を尽くして描かれた表現を堪能できます。
また、書籍などに掲載され存在は知られながらも公開の機会がほとんどなかった作品もご紹介します。なかでも日本の美術館では初公開となる葛飾北斎の幻の名品《肉筆浪千鳥》や、喜多川歌麿の大作は見どころです。選りすぐりの美麗な春画の数々を、この機会に心ゆくまでご鑑賞ください。


※本展は18歳未満入場禁止となります。PODCAST入場の際は年齢を確認させていただく場合がございます。
※本展は前後期制(前期:9/7~10/14、後期:10/16~11/24)です。一部展示替となる作品がございます。

PODCAST

展覧会概要

期間 2024/09/07(土) 〜 2024/11/24(日)
会場・開催場所 細見美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
料金 2,200円(前売:2,000円)
※前売券は9/6(金)まで販売
※本展は団体・学生・障がい者等の割引の設定はありません
注意事項等
  • 本展は18歳未満入場禁止となります。入場の際は年齢を確認させていただく場合がございます。
  • 本展は前後期制(前期:9/7~10/14、後期:10/16~11/24)です。一部展示替となる作品がございます。
  • 本展は巡回の予定はありません。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は細見美術館のホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-752-5555075-752-5555
FAX:075-752-5955
ホームページ http://www.emuseum.or.jp/

関連アートイベント

関連記事