Exhibitions展覧会

中村芳中《花⿃⼈物扇⾯貼交屏⾵》上:右隻/下:左隻 江⼾時代中期〜後期/福⽥美術館蔵
中村芳中《花⿃⼈物扇⾯貼交屏⾵》上:右隻/下:左隻 江⼾時代中期〜後期/福⽥美術館蔵
⼟⽥⻨僊《扇⾯流》1934年/福⽥美術館蔵
⼟⽥⻨僊《扇⾯流》1934年/福⽥美術館蔵
⼩林古径《扇売》⼤正〜昭和時代/福⽥美術館蔵
⼩林古径《扇売》⼤正〜昭和時代/福⽥美術館蔵
上村松園《春⾵》1936年頃/福⽥美術館蔵
上村松園《春⾵》1936年頃/福⽥美術館蔵
⽵内栖鳳《野雀》⼤正〜昭和時代/⽩⽵堂蔵
⽵内栖鳳《野雀》⼤正〜昭和時代/⽩⽵堂蔵
磯⽥⻑秋《浅宵》明治〜昭和時代/福⽥美術館蔵
磯⽥⻑秋《浅宵》明治〜昭和時代/福⽥美術館蔵
菊池契⽉《京都画壇名家団扇⼗⼆幅対》明治〜⼤正時代/福⽥美術館蔵
菊池契⽉《京都画壇名家団扇⼗⼆幅対》明治〜⼤正時代/福⽥美術館蔵

ふぁん・ファン・FUN ~扇子(センス)いいね

蒸し暑い日本の夏、涼をとるために用いる団扇(うちわ)や扇子。その役割は実用性だけでなく、様々な日本文化や絵画とも深い関わりを持っています。本展では、京扇子の老舗・白竹堂の協力のもと、団扇や扇子が描かれた日本画作品、江戸時代~現代のさまざまな扇を紹介します。

8世紀初頭に中国から伝わったとされる団扇(うちわ)は、涼をとるほか、虫や邪気を払う道具として使われました。そして扇子は平安時代に団扇を改良して作られ、後に神事・祭礼の道具や貴族の装身具、茶事や舞の小道具として重宝されるようになります。

小さく畳んだ状態から広げて用いる扇子は「末広がり」に通じることから繁栄を意味する縁起物としてもとらえられ、着物の柄などにも好んで用いられました。
また、高貴な人の品格や女性らしさといったものを表現するモチーフとしても使われ、しばしば絵画の中にも登場しています。
そして扇面はそのものが特殊な形の小さなキャンバスであり、その形を活かしたデザイン性のある絵柄が描かれてきました。

本展では、団扇や扇子を使う場面を描いた涼しげな美人画をはじめ、近世の画家・中村芳中が手掛けた扇面貼交屏風、竹内栖鳳や上村松園といった近代の著名画家が手掛けた粋な扇絵、明治~昭和にかけて京都で活躍した画家12名の手による団扇絵など、団扇・扇子に纏わる様々な作品を紹介します。

また、扇は時に広告メディアやサイン色紙としての役割を果たすこともあります。その例として著名人が揮毫した扇を陳列します。近世の画家が宿代代わりに描いた扇子や、現代のイラストレーター・天野喜孝氏の描きおろし、ミュージシャンの故・忌野清志郎氏によるものなどバラエティ豊かな作品が並びます。

その他にも、職人技が光る京扇子の制作工程についても紹介します。

今も人々の生活にとって身近なアートである扇や団扇。その世界をこの機会にお楽しみください。


  • 本展は前後期制です。会期中に大幅な作品入替がございます。

    【前期】2023/7/14(金)~8/28(月)
    【後期】2023/8/30(水)~10/9(月・祝)

展覧会概要

期間 2023/07/14(金) 〜 2023/10/09(月)
会場・開催場所 嵯峨嵐山文華館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 8/29(火)
料金 一般・大学生:1,000円(900円)
高校生:600円(500円)
小中学生:400円(350円)
障がい者と介添人1名まで:各600円(500円)
※幼児無料
※()内は20名以上の団体料金

【福田美術館両館共通券】
一般・大学生:2,300円
高校生:1,300円
小中学生:750円
障がい者と介添人1名まで:各1,300円
注意事項等
  • 発熱がおありの方、体調のすぐれない方は来場をお控えください。
  • 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は嵯峨嵐山文華館のホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-882-1111075-882-1111
ホームページ https://www.samac.jp/

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