Exhibitions展覧会

主に携帯電話を用いた作品を制作しているジャスィは、大胆で希望に満ちたイメージを創造し、社会から取り残されがちな人々の物語を伝えています。多くの作品は故郷であるガーナの首都・アクラを舞台に、周囲の風景やコミュニティを自身の「ミューズ」としてモチーフに使用しています。
目を引くハイパーカラフルなプリントは、父性、母性、子供時代など、ジャスィの人生と結びつきのある人々がおりなす人間の原理的な感情を表しています。ドラマチックで光あふれる風景や鮮やかな背景に配置された魅力的なシルエットは、レジリエンス（しなやかさ）と強さの両方を兼ね備えています。
また、ジャスィの作品は、黒人の肌の気高さと優美さを表現しており、優性的な美の概念に対する異論を鑑賞者に提示しています。

今回は、主にプリンス・ジャスィがこれまで手掛けてきた作品を中心に紹介する個展「いろのまこと」（会場：ASPHODEL）と、京都のローカル商店街の一つ・出町枡形商店街とコラボレーションした企画展「いろいろ アクラ――キョウト」（会場：出町桝形商店街＆DELTA）の2つの展覧会をそれぞれ開催します。
春の京都に現れるジャスィの色鮮やかな世界を、この機会にお楽しみください。

プリンス・ジャスィ

1995年ガーナ・アクラ生まれ。高校時代から携帯電話で身の回りの写真を撮り始めたことをきっかけに、精力的に携帯電話、主にiPhoneを用いての創作活動を行っている。
膨大な才能、意欲、インスピレーションを持ち合わせていたジャスィは、制作を始めた当初から携帯電話が本格的な創作ツール・表現手段になり得ると確信し、携帯電話による作品とともに慣習を打ち破り、アートシーンにおけるエリート主義に一石を投じている。アーティスト活動の傍ら、アクラのジェームスタウンに住む恵まれない子供たちを支援する団体「Boxed Kids（「抜け出せない場所・状況に閉じ込められた子どもたち」の意）」の共同設立者としても活動している。

会場・アクセス

「いろのまこと」
ASPHODEL

〒605-0085 京都市東山区八坂新地末吉町99-10
【京阪】「祇園四条」駅下車、7番出口より徒歩3分
【阪急】「京都河原町」駅下車、1番出口より徒歩5分

「いろいろ アクラ――キョウト」
出町桝形商店街
DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space

〒602-0826 京都市上京区三栄町62（出町枡形商店街内）
【京阪】「出町柳」駅下車、5番出口より徒歩5分
【市バス】2・17・205号系統にて「河原町今出川」下車
【地下鉄】烏丸線「今出川」駅下車、東へ徒歩8分