Exhibitions展覧会
ルシアン・クレルグ「ジプシー・テンポ」Supported by Cheerio【KYOTOGRAPHIE 2024】
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024 のメインプログラム。フランス・アルル出身の写真家ルシアン・クレルグ(1934-2014)の作品から、彼を代表するジプシー(ロマ族)の人々を写した写真群を中心に紹介する展覧会です。
ルシアン・クレルグが生まれ育ったアルルは、あのフィンセント・ファン・ゴッホがいくつもの傑作を生み出した、芸術に縁の深い街です。写真の他、音楽の分野でも功績を遺したクレルグにとって、アルルは常にその芸術活動の根底にある存在でした。
クレルグは10歳の時に第二次世界大戦を経験し、戦争による破壊と貧困は彼の人生に深い影響をもたらしました。
戦争が終わって数年後の1948年、クレルグは食料品店を営んでいた母親からボックスカメラを贈られます。彼女は息子は将来芸術家になると考え、ヴァイオリンを学ばせるなど教育熱心でした。このカメラにより、クレルグは写真に興味を持つようになります。
1953年、クレルグはアルルの戦場跡の子どもたち、凍てつくカマルグ(南仏)の湿地に転がる動物の死体、そして闘牛を撮影した写真群を制作、これが画家パブロ・ピカソの目に留まり、お墨付きを得ます。その後発表した波打ち際のヌードシリーズは、1970年代の西洋における性の解放を謳う時代にマッチし、クレルグの知名度を高めました。
1969年にクレルグが立ち上げた「アルル国際写真フェスティバル」は、今や世界で最も歴史ある、プロやアマチュアの写真愛好家が集う年に一度の世界的写真祭となっています。
また、クレルグは1970年頃にロマ族のギタリスト、マニタス・デ・プラタを見出し、彼の興行主となります。これがきっかけとなりロマ族が多く暮らすカマルグの街で重要なジプシーコミュニティと親密な関係を築き、長きにわたって彼らの姿を多くの写真に収めることになりました。
2006年にはクレルグは写真家として初めてアカデミー・デ・ボザール(フランス学士院)の会員となり、2008年には芸術文化勲章コマンドゥールの称号を授与されます。2015年にはパリのグラン・パレで大規模な回顧展が開催されました。
展覧会概要
期間 | 2024/04/13(土) 〜 2024/05/12(日) |
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会場・開催場所 | 嶋臺(しまだい)ギャラリー |
時間 | 10:00~18:00(入場は17:30まで) |
休館日 | 4/16(火)、4/23(火)、4/30(火)、5/7(火) |
料金 | 【単館チケット】 大人:800円 学生:600円(要学生証) ※中学生以下・障害者手帳をご提示のご本人様と同伴者1名は無料 ※パスポートでの入場は会期中1回のみ有効(エクスプレス・パス利用者を除く) |
注意事項等 |
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info@kyotographie.jp | |
ホームページ | https://www.kyotographie.jp/programs/2024/lucien-clergue/ |
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