Exhibitions展覧会
プシュパマラ・N「Dressing Up: Pushpamala N Presented by CHANEL Nexas Hall」【KYOTOGRAPHIE2025】
インドのアーティスト、プシュパマラ・Nの展覧会です。プシュパマラは1990年代半ばから様々な役柄に扮して示唆に富んだ物語を創り上げるフォト・パフォーマンスやステージド・フォトを通じ、女性像の構築や国民国家の枠組みの探求に取り組んでいます。今回は、近年テート・モダンで展示された〈The Arrival of Vasco da Gama〉を含む、3つの主要な作品シリーズを展示します。
〈The Arrival of Vasco da Gama〉は、1898年のヴェローゾ・サルカドによる絵画に基づいたもの。この作品においてプシュパマラは、インドへの新航路を発見した最初のヨーロッパ人とされるポルトガルの探検家、ヴァスコ・ダ・ガマに自ら扮しています。ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見は、その後ヨーロッパが植民地主義をアジア諸国へ広がっていくきっかけとなったとされています。
また、母なるインドの歴史的表象について探求した継続的なプロジェクト〈Mother India〉も併せて展示されます。
作品を通じてプシュパマラの身体は政治的な意義を帯び、皮肉とユーモアを交えながら、記録資料、大衆文化、民俗学、考古学、碑文学、優生学の探求を通して、歴史上のさまざまなインドの人物像を再現しています。
※本展は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」のメインプログラムです。
《Presented by CHANEL Nexas Hall》
プシュパマラ・N
1956年生まれ。インド・バンガロール(現ベンガロール)を拠点に活動。当初は彫刻家として創作活動を開始し、その後写真、映画へとジャンルを移行。1990年代からはフォト・パフォーマンスやステージド・フォトに取り組み、美術史やアーカイヴ資料、大衆文化から引き出された象徴的なイメージや原型を再現している。
プシュパマラは「現代インド美術界で最もエンターテインメント性の高いアーティスト、異端者」と評され、自らを被写体としてフレームに組み込み、社会問題の中心に位置づけている。そして、創造者であると同時に歴史の産物としてのアーティストの役割を探求している。
展覧会概要
期間 | 2025/04/12(土) 〜 2025/05/11(日) |
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会場・開催場所 |
京都文化博物館
別館 |
時間 | 10:00~19:00(入場は18:30まで) |
休館日 | 4/14(月)、4/21(月)、5/7(水) |
料金 | 【単館チケット】 大人:1,200円 学生:1,000円(要学生証提示) ※中学生以下・障害者手帳をご提示のご本人様と同伴者1名は無料 ※パスポートでの入場は会期中1回のみ有効(エクスプレス・パス利用者を除く) |
注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。ご来場前にKYOTOGRAPHIE公式サイトやSNS、会場施設のホームページ等で、最新の情報をご確認ください。 |
お問い合わせ | TEL:075-708-7108075-708-7108 |
info@kyotographie.jp | |
ホームページ | https://www.kyotographie.jp/programs/2025/pushpamala-n/ |
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