Exhibitions展覧会
北欧、光の調べ Pentti Sammallahti(ペンティ・サマラッティ) 展【KYOTOGRAPHIE 2022】
フィンランド出身の世界的写真家、ペンティ・サマラッティの日本初となる展覧会です。
ペンティ・サマラッティは、1950年にヘルシンキに生まれました。1969年から10年間、フィンランドの起源をテーマとする撮影プロジェクトに従事し、故郷のフィンランドをはじめ世界中を旅してその土地の動物たちや自然の風景をフィルムに収めました。
サマラッティの写真は、まるで時が止まったかのような静謐な印象を受けます。フィンランドでは、夏は陽が沈まずに薄明りが続く「白夜」と呼ばれる時期があり、冬は太陽の昇らない「極夜」があります。また、国土の多くが森に覆われ、冬は雪と凍結する美しい湖に囲まれている環境です。北欧の豊かでありながらも厳しい自然環境の中で培われた感性は、サマラッティ独自の美意識を作り上げ、それは作品にも反映されています。
今、私たちの視覚は情報処理のための記録作業として知らぬ間に酷使されていますが、サマラッティの写真は純粋に「見る」ことへと視覚を導いてくれます。そこに「問い」が生まれ、本質を垣間見ることができるのではないでしょうか。この機会にぜひご高覧ください。
※この展覧会は、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2022」のアソシエイテッドプログラムに参加しています。
ペンティ・サマラッティ(Pentti Sammallahti)
1950 フィンランドの首都ヘルシンキの職人の家に生まれる
1959 エドワード・スタイケン「The family of man」展を見て写真家を志す
1963 クラスメイトとヘルシンキの写真を撮り始める
1970 ヘルシンキ大学入学、美術史・音楽学・数学を学ぶ
写真家マッティ・A・ピッカネンの現像所を任される
1971 初の写真展を開催。「イマーゴ6」に招待参加
1974 「From Soil to Sky」展(フィンランド写真美術館)開催
ヘルシンキ芸術デザイン大学にて非常勤講師を務める
1975 フィンランド芸術写真賞 受賞
1979 自主製作出版「Opus」シリーズ最初のポートフォリオを制作
1980 フィンランド批評家協会年度賞受賞
1989 クリストファー・アルブレヒトと共に、中国・日本へ撮影旅行
1991 フィンランド政府より15年間の芸術家助成金を授与する
1992 ロシア(ソロヴェツキー)へ撮影旅行
1995 ヨーロッパからアジア各国へ撮影旅行
2002 クロアチア、スロバキア、ハンガリー、ウクライナ、エストニアを旅する
2003 「カルティエ=ブレッソンが選んだ写真家」 選出
2005 ロベール・デルピール監修『ペンティ・サマラッティ』刊行
2006 「Japan Today ヨーロッパ人の眼」招待を受け、福島県を撮影
2005 「回顧展」アルル国際写真フェスティバル
2011 「回顧展」フィンランド写真美術館
2012 写真集『ここ、遠くへ』出版(六か国の出版社による総括編集)
アルル国際写真フェスティバルにて展覧会「ここ、遠くへ」を開催
展覧会概要
期間 | 2022/04/02(土) 〜 2022/06/12(日) |
---|---|
会場・開催場所 |
何必館・京都現代美術館
|
時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 一般:1,000円 学生:800円 |
注意事項等 |
|
お問い合わせ | TEL:075-525-1311075-525-1311 |
ホームページ | http://www.kahitsukan.or.jp |
関連アートイベント
関連記事
該当する記事はございません。