Exhibitions展覧会
【KYOTOGRAPHIE2023】山田学「生命 宇宙の華」presented by Ruinart
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2023 のメインプログラム。絵画の系譜を踏まえた上での独自の写真作品や多彩な表現活動を展開するアーティスト、山田学による個展です。「Ruinart Japan Award 2022」の受賞によって招聘を受けた、フランスでのアーティスト・イン・レジデンスのプログラムでの体験に取材した新作を展示します。
「Ruinart Japan Award」は、フランスに本社を置く世界最古のシャンパーニュ・メゾン「ルイナール」が2021年よりKYOTOGRAPHIE内に設置した、ポートフォリオレビュー参加者を対象としたアワードです。こちらの2022年度受賞者となった山田学は、ルイナールが運営するアーティスト・イン・レジデンスのプログラムに招聘され、フランス・シャンパーニュ地方にあるルイナールのメゾンを2022年秋に訪れました。
山田がとりわけ滞在中にインスピレーションを受けたのは、中世の白亜(石灰岩)の石切場を再利用して作られた、38m上の穴から地上の光が指す神秘的な構造の地下貯蔵庫「クレイエル」でした。
ここで山田は、太古の微生物の死骸が堆積し生成された石灰岩が、貯蔵庫の一定の温度と適度な湿度を保つことで、葡萄からできたシャンパーニュを熟成させるという現象に、生命の循環を感じたといいます。
同時に、そしてビックバンにより宇宙が始まり、星が生まれ、生命が生まれるという、生命と宇宙の起源に思いを馳せ、本展で発表する新作「生命 宇宙の華」が生まれました。山田の作品が捉える生命のきらめきは、この世界が内包する刹那の美しさと、すべての生きとし生けるものの存在を讃えるかのようです。
本展では、ルイナールの葡萄畑で収穫した葡萄の実や葉、畑にあった石、京都から持参した金箔や、土中や海中でもバクテリアによって生分解されるセロファンなどを撮影し、現地で滞在制作した写真作品を展示。加えて、クレイエル内で録音したサウンドを交えた映像インスタレーションも併せて展示します。
【同時開催】ルイナールバー
会期中にはルイナールのシャンパーニュを味わえる期間限定の「ルイナールバー」が展示会場の1階ラウンジにオープンします。山田とルイナールとの出会いが生んだ「生命 宇宙の華」と共に、贅沢なひと時をお楽しみください。
日時:2023/4/15(土)~5/14(日)10:30~17:30(ラストオーダー17:00まで)
※こちらは別途料金が必要です。
山田学
1973年愛媛県生まれ。大学時代に写真に出会い、世界各国を旅し撮影を行う。仏教への関心からインド・ネパールへと旅をした後、突如として⾊彩の溢れ出すような感覚を視るようになり、絵画へ転向。しかし2006年、森⼭⼤道⽒の伝説の写真集『写真よさようなら』に強烈な衝撃を受け、絵画の系譜を踏まえた上で写真活動を再開する。同年、キヤノン写真新世紀佳作(森⼭⼤道⽒選)を受賞。
舞台の映像演出や、朗読・音響パフォーマンスなども行っており、活動は多岐にわたる。2015年PARASOHIA(京都国際現代芸術祭)「やなぎみわ ステージトレーラープロジェクト」では音響・朗読のパフォーマンスで開幕を飾った。
2022年KYOTOGRAPHIEインターナショナルポートフォリオにて「Ruinart Japan Award」を受賞。
展覧会概要
期間 | 2023/04/15(土) 〜 2023/05/14(日) |
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会場・開催場所 | HOSOO GALLERY |
時間 | 10:30~17:30(入館は17:00まで) |
休館日 | 4/18(火)、4/25(火)、5/9(火) |
料金 | 無料 ※ルイナールバーは別途料金が必要です |
注意事項等 |
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info@kyotographie.jp | |
ホームページ | https://www.kyotographie.jp/programs/2023/gak-yamada/ |
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