Exhibitions展覧会
FUTURE BEAUTY 日本ファッション:不連続の連続
世界から注目される「日本のファッション」。その歴史と変遷を、高田賢三や三宅一生など世界に日本のファッションを認めさせたベテランから、近年の新しい感性が光る若いデザイナーまで、約100点の作品で紹介。京都と現代ファッションの関わりを浮き彫りにしながら、そのポテンシャルを問い直します。
【作品画像】
(1)COMME des GARÇONS/川久保玲 2012年秋冬 京都服飾文化研究財団所蔵、林 雅之撮影
(2)mintdesigns/勝井北斗+八木奈央 《アーカイブスドレス》 2012年 © mintdesigns
(3)matohu/堀畑裕之+関口真希子 2007年秋冬 ©matohu
20世紀後期以降、「日本ファッション」は世界の注目を集めています。
この展覧会では、そんな「日本ファッション」を、日本人デザイナーが発揮した独自の創造性から、2000年代の新たな感性まで、日本を代表するデザイナーによる約100点の作品を映像や写真とともに紹介します。
「日本ファッション」は、日本の経済成長とともに世界へと進出していきました。
1970年代には、高田賢三(ケンゾー)や三宅一生(イッセイミヤケ)が欧米で注目され始め、1981年には川久保玲(コムデギャルソン)、山本耀司(ヨウジヤマモト)がパリデビューを果たします。
西洋ファッションの伝統的な美意識から解き放たれた日本人デザイナーたちの作品は、西洋のファッション界で賛否両論を呼び、「前衛的」とも評されました。しかしその「前衛的」表現は、今ではさまざまなレベルで一般化しています。それを見れば、彼らがファッション界に与えた影響の大きさがどれ程であったかは明らかです。
そして現代、より若い世代の日本人デザイナーたちは、サブカルチャーとの結びつきや、既存のファッションの仕組みへの疑問など、社会の変化とそこに潜む問題を敏感に感じ取り、作品に取り入れています。彼らの服には、ただ着るものとしてだけではない、服と人との新たな関係を目指そうとする姿勢が見えます。
こうした時代の先端を歩む日本人デザイナーの才能を最大限引き出し、「日本ファッション」の評価を支えてきたのは日本の<着る>文化の伝統です。
京都をはじめ、日本には歴史ある「着物」の町が多くありました。それらは和服から洋服への転換期に衰退の危機を迎え、伝統は一旦途切れたように見えます。しかし実際は、デザインや素材の使い方などの面で、現代に至るまで日本の服文化は脈々と受け継がれているのです。
今回の展覧会は、2010年にロンドンのバービカン・アート・ギャラリーを皮切りに世界5都市で開催された「Future Beauty」展を元に、京都展にあわせ再構成し開催されるものです。<着る>文化の伝統を守り、革新をし続ける京都と現代ファッションの関わりを浮き彫りにしながら、京都服飾文化研究財団(KCI)の収蔵品を中心に、京都から発信され続ける工房や職人の技術がもつ新たなポテンシャルを、改めて問い直します。
展覧会概要
期間 | 2014/03/21(金) 〜 2014/05/11(日) |
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会場・開催場所 |
京都国立近代美術館
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時間 | 9:30~17:00(金曜日は20:00まで/入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、4月28日、5月5日は開館) |
料金 | 一般 :【当日】1,200円【前売】1,000円【団体】900円 大学生:【当日】800円 【前売】600円 【団体】500円 高校生:【当日】500円 【前売】300円 【団体】200円 |
注意事項等 | ※中学生以下無料 ※団体は20名以上(消費税込) ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(入館時に証明できるものをご提示ください) ※上記の料金で、同時開催の「チェコの映画ポスター展」、及びコレクション・ギャラリー(4階展示室)もご覧になれます。 【前売券取扱所】 チケットぴあ(Pコード:765-962)、ローソンチケット(Lコード:58774)、セブンイレブン各店舗、京阪神の主要プレイガイドなど(3月20日まで) |
お問い合わせ | TEL:075-761-4111075-761-4111 |
ホームページ | http://www.kci.or.jp/exhibitions/fb/index.html |
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