Exhibitions展覧会
肥後亮祐 個展「バードカービング」
慣例や常識を問い、アートを通して考察するアーティスト、肥後亮祐の初個展です。
肥後はこれまで、「虚構・伝播」「繰返、背景、律動」「記録、抽出」「知覚、配置、関係」という4つの緩やかな枠組みに分類される仕事を行ってきました。
例えば「繰返、背景、律動」に分類される作品《oozing》(2018)は、インタビューの内容をを切り捨て、回答者が、“ええと、あの、まぁ”と発話した場面のみを抽出し、その際の仕草や表情を3つのカットに分けた映像作品で、写真新世紀展2018の受賞作品となりました。
今回の展覧会は「虚構・伝播」に分類されるもので、前作《Sandy Island》(2020)の考察をさらに進展させます。ご注目ください。
展覧会タイトル「バードカービング(bird carving)」は狩猟で使用される囮の名称、またはその囮をつくる事を意味します。
警戒心の強い水鳥は仲間の近くに集まる習性があり、狩猟ではその習性を利用します。水鳥は池に浮かべられた木製の囮を仲間と誤認し近づいていきます。水鳥にとって自然で自由な振る舞いも狩猟者から見ると事前に想定された行動の一つでしかありません。水鳥が見ている仲間は、水鳥の目の前にしか存在しないのです。今回は実在しない単語「esquivalience」についてアプローチします。「esquivalience」は「新オックスフォード米語辞典(The New Oxford American Dictionary)」に収録されている単語の一つです。(肥後)
肥後 亮祐
1995 北海道生まれ
2019 京都精華大学 芸術学部 メディア造形学科版画コース 卒業
2020 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 博士前期課程 絵画専攻 構想設計 在籍
【グループ展】
2018 「写真新世紀展2018」東京都写真美術館 (東京)
2018 「あけくちに長靴」京都精華大学T101 (京都)
2019 「京都精華大学展 卒業・修了発表展2019」京都精華大学 (京都)
2019 「KG+ 2019 Special Exhibition 写真新世紀[第41回公募]受賞選抜 展」GALLERY Ann (京都)
2019 「A-Lab Artist Gate 2019」あまらぶアートラボ A-Lab. (兵庫)
2020 「2019年度京都市立芸術大学作品展」京都市立芸術大学 (京都)
【受賞】
2018 第41回公募 キヤノン写真新世紀2018 佳作
2020 2019年度京都市立芸術大学作品展 奨励賞
展覧会概要
| 期間 | 2020/07/14(火) 〜 2020/07/19(日) |
|---|---|
| 会場・開催場所 |
KUNST ARZT
|
| 時間 | 12:00~18:00 |
| 料金 | 無料 |
| お問い合わせ | TEL:090-9697-3786090-9697-3786 |
| kunstarzt@gmail.com | |
| ホームページ | http://www.kunstarzt.com |
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