Exhibitions展覧会

皇室のボンボニエール −ご慶事を彩る菓子器-

2013/07/27(土) 〜 2013/10/06(日)

細見美術館 

明治時代から皇室の祝いの席で記念品として贈られて来た、小さな砂糖菓子を入れる器「ボンボニエール」。その貴重なボンボニエールから、約120点を展示し、普段は一般の目に触れる機会の少ない宮中文化の一端をご紹介します。

【作品画像】【作品画像】
(1)棗型ボンボニエール 昭和天皇ご在位50年記念祝典 昭和51年11月10日(個人蔵)
(2)八稜鏡形鳳凰文ボンボ二エール 大正大礼大響 大正4年12月7日(個人蔵)
(3)犬張子型ボンボニエール 継宮明仁親王(今上天皇)ご誕生 昭和8年12月23日(個人蔵)


「ボンボニエール」とは、フランス語でボンボンと呼ばれる小さな砂糖菓子を入れる器のことです。
日本では明治時代から、天皇のご即位をはじめ、お子様のご誕生やご結婚式などの皇室・宮家の慶事の度、金平糖が詰められたボンボニエールが祝宴の記念品として招待された人々に贈られてきました。
今回の展覧会では、皇室の慶事の記念に作られた貴重なボンボニエールから約120点の作品を展示します。

材質は現存する作品はほとんどが銀製ですが、中には真鍮、アルミ、色絵陶器、木製漆塗のものもあります。特に物資が不足し、贅沢品の使用が統制されていた第二次世界大戦前後には、銀製以外のものが多い傾向があります。
ボンボニエールからは、贈られた時代の背景をも知ることができます。
また、造形も時期によって特徴が見られます。初期は平凡な箱型などが多いのに対し、時代が進み大正にはより凝った造形のものが作られるようになりました。
意匠も、祝いの席に相応しい鳳凰などの吉祥文様や、男のお子様誕生の際にお守りとされた犬張子型など、贈られた場面が伝わってきます。

 

小さな箱に込められた雅な意匠、職人による工芸の粋。
普段は一般の目に触れる機会の少ない宮中文化の一端に、この機会に触れてみてください。

展覧会概要

期間 2013/07/27(土) 〜 2013/10/06(日)
会場・開催場所 細見美術館
時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日休館)
料金 一般:1,000円(800円)
学生:800円(500円)
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金です。
お問い合わせ TEL:075-752-5555075-752-5555
ホームページ http://www.emuseum.or.jp/

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