Exhibitions展覧会

黒田辰秋《朱蒔粉塗鹿花文文庫》1925 年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《朱蒔粉塗鹿花文文庫》1925 年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《朱漆三面鏡》1934年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《朱漆三面鏡》1934年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《螺鈿総貼小棚》 1941年 個人蔵
黒田辰秋《螺鈿総貼小棚》 1941年 個人蔵
黒田辰秋《彩漆群蝶図手筐》1948年 豊田市美術館
黒田辰秋《彩漆群蝶図手筐》1948年 豊田市美術館
黒田辰秋《拭漆文欟木飾棚》1966年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《拭漆文欟木飾棚》1966年 京都国立近代美術館
黒田辰秋《朱溜栗小椅子》1968年 飛騨産業株式会社
黒田辰秋《朱溜栗小椅子》1968年 飛騨産業株式会社

生誕120年 人間国宝 黒田辰秋―木と漆と螺鈿の旅―

京都に生まれ、京都を拠点に活躍した日本を代表する木漆工芸家、黒田辰秋(1904-1982)。昭和45年(1970)には木工芸技術において初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。この度、2024年に生誕120年を迎えたことを記念し、代表作の数々を通じてその生涯をたどる回顧展を開催します。

黒田辰秋は、工芸において一般的であった分業制に疑問を持ち、図案制作、素地づくりから加飾までを一貫して自らの手で行いました。これにより、黒田は実用性と装飾性、素材の特性を一体化させたところに生命感に溢れた独自の創作世界を切り開きました。

古典に根差した黒田の創作活動は、しばしば民藝運動と関係づけて語られます。しかし黒田はあくまで自身を「個人作家」とみなしており、自身が生み出した作品ひとつが「地球と代えられる」だけの価値を有しているか、を常に問いかけていました。

本展では、1972年に白洲正子が音頭を取って編集した黒田初の作品集『黒田辰秋 人と作品』の収録作品のうち49点を中心に、初期から晩年までの代表作を一堂に公開します。
黒田の優れた木工芸技術を味わえる作品はもちろん、螺鈿細工を施した作品も紹介します。また、北海道に残る黒田の晩年作《神代欅彫文飾棚》や黒田指導の下で作られた《樺テーブルセット》を北海道外で初公開。その他にも、黒田にとっての集大成となった皇居新宮殿に納めた椅子・卓子の控品・試作品や、京都会場限定公開の作品も登場します。

日本工芸史に確かな足跡を残した作家・黒田辰秋。その活動の軌跡と造形思考を、黒田が生まれ育ち創作の場とした京都の地で、ぜひご体感ください。

展覧会概要

期間 2024/12/17(火) 〜 2025/03/02(日)
会場・開催場所 京都国立近代美術館
時間 10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は各日閉館30分前まで
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29-1/3)、1/14(火)、2/25(火)
料金 一般:1,200円(1,000円)
大学生:500円(400円)
高校生以下・18歳未満:無料(証明できるものをご提示ください)
※()内は20名以上の団体料金および夜間割引料金(金曜18:00以降)
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(証明できるものをご提示ください)
※ひとり親家庭の世帯員の方は無料(証明できるものをご提示ください)
※上記料金にてコレクション展もご覧いただけます。
注意事項等 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は京都国立近代美術館のホームページをご確認ください。
お問い合わせ TEL:075-761-4111075-761-4111
ホームページ https://www.momak.go.jp/

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