Exhibitions展覧会
開館60周年記念名品展Ⅰ「モネからはじまる住友洋画物語」
住友家の洋画コレクションは明治30年に住友家15代春翠が購入したモネの油彩画2点が始まりでした。今回はそのモネをはじめとする住友家の洋画コレクションの数々を時代背景や収集のエピソードとともにご紹介します。
※展覧会の会期が7月12日まで延長となりました。すでに販売済の前売券・招待券についてはそのまま使用可能です。
※新型コロナウイルス感染症感染予防・拡大防止のため、予定の関連イベントは全て中止となりました。
※詳細は泉屋博古館のWebサイトにてご確認ください。
明治時代後期に近代企業としての住友グループの礎を築いた住友家15代当主・住友春翠こと吉左衞門友純(1864-1926)。彼は実業の傍ら芸術や文化事業にも高い関心を示し、子弟の情操教育や事業所における社員の慰安のために、西洋絵画を積極的に収集しました。
今に伝わる住友洋画コレクションは、明治30(1897)年の欧米視察の際に、春翠がパリで印象派のクロード・モネの油彩画を2点購入したことが発端となっています。この2つの作品は、日本に最初期にもたらされたモネの真筆として記念碑的な位置を占めていると言えます。
また、春翠はまだ日本に西洋美術館がなかったこの時代に、洋画で飾った自宅を公開しました。その様子はさながら邸宅美術館の様相を呈しており、多くの日本人画家に影響を与えることになりました。
さらに春翠は、後に関西美術院を開設する浅井忠やその後継者となる鹿子木孟郎、あるいは東京美術学校西洋画教授だった黒田清輝を積極的に支援し、彼らを起点に日本の「洋画」を切り開いた画家たちの作品が数多く住友家に収蔵されました。
そして春翠の子弟たちもまた、その生涯にわたり自らの感性に沿った絵画コレクションを形成しました。そのうちの一人である住友寛一(1896-1956)は、大正洋画壇の異才・岸田劉生と親しく交わり、その画業の上でも重要となる作品を蒐集しました。また、劉生の影響で集め始めた中国絵画を通じて、互いに東洋美への理解を深化させました。春翠の跡を継いだ住友家16代当主・友成(1909-93)は、自らもアララギ派の歌人として知られる一方、春翠コレクションの後継となる20世紀洋画の収集に力を注ぎ、ピカソやルオーなどの小品ながら魅力ある絵画を居室に飾って楽しみました。
今回の展覧会では、モネから始まった住友家の洋画コレクションの軌跡を、明治から昭和にいたる時代や社会の動きを背景に、住友親子3人の嗜好や収集に関するエピソードを交えてご紹介します。
■ 同時期開催:中国青銅器の時代
展覧会概要
期間 | 2020/03/14(土) 〜 2020/07/12(日) |
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会場・開催場所 |
泉屋博古館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館) |
料金 | 一般:800円 高大生:600円 中学生以下無料 |
注意事項等 | ※20名以上の団体は2割引 ※障がい者手帳ご提示の方は無料 ※上記料金にて「青銅器館」もご覧いただけます |
お問い合わせ |
TEL:075-771-6411075-771-6411
FAX:075-771-6099 |
ホームページ | https://www.sen-oku.or.jp/kyoto/ |
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