Exhibitions展覧会
岡田裕介 作品展「WONDERLAND」
National Geographic写真賞の受賞を機に、世界各地の自然や野生動物をモチーフにした作品を精力的に発表し続けている写真家・岡田裕介の作品展。今回は10年間秘蔵してきたアラスカ・カクトピック村での写真群を、満を持して初公開します。
その日は、天気が良く凪いだ海は鏡のように空を映していた。キラキラと輝く太陽を受けて泳ぐホッキョクグマの波紋だけが水面を揺らす。
「こんな良い天気はそうはないぞ」
イヌイットの船長の言葉を聞き、日没の時間にも船を出すことにした。
再び船を出したのは19時半。刻一刻と色鮮やかになる日没後の空。 ピンクの空に包まれてホッキョクグマが鯨の残骸に群がる姿は、この世のものとは思えず息をのんだ。振り返ればオレンジに輝く海の中で親子が泳ぎ、 海岸沿いで子どもたちが戯れ合って遊んでいる。360度の極彩色の空は1 時間半以上かけてゆっくりと濃紺の夜に溶けていった。きっと天国とはこういう場所なんだろう…。
現地ガイドもイヌイットの人々も奇跡と呼んだ1 日。 あまりに特別なたった1日だけの記録。
10年間発表を躊躇するのほど圧倒的光景を、カラー写真全30点の構成で初公開します。(岡田)
岡田裕介
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。 2003年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島への移住を経て、現在神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。
水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。
2009年 National Geographic の受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティの写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影している。
■ 作家HP:http://www.yusukeokada.com
展覧会概要
期間 | 2023/07/04(火) 〜 2023/07/09(日) |
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会場・開催場所 |
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク
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時間 | 11:00~18:00(最終日は17:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
料金 | 無料 |
注意事項等 |
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お問い合わせ | TEL:080-5988-7720080-5988-7720 |
kyoto.japanesque@gmail.com | |
ホームページ | https://kyoto-muse.jp/japanesque |
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