Exhibitions展覧会
京都市京セラ美術館開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」
国際的に活躍する現代美術作家・杉本博司による京都の美術館では初の本格的企画展。嘗て6つの大寺院があった岡崎の立地を踏まえ、新作の大判写真「仏の海」世界初公開の「OPTICKS」シリーズなどの写真作品で仮想の寺院の荘厳を構想します。
※開幕延期に伴い会期が当初予定と変更となっています。
※新型コロナウイルス感染症予防・拡散防止のため、入館は当面の間予約制(定員有)となっています。予約・詳細は京都市京セラ美術館のWebサイトをご確認ください。(7/7よりWeb申込にて当日予約可能となりました)
京都市京セラ美術館のリニューアルオープン記念展。
新たにオープンする新館「東山キューブ」では、国際的に活躍する現代美術作家・杉本博司の個展「杉本博司 瑠璃の浄土」を開催します。
杉本博司は、1970年代より、大型カメラを用いた高度な技術と独自のコンセプトによる写真作品を制作し、世界的に高い評価を受けてきました。また、古今東西の古美術や歴史資料等の蒐集や建築、舞台演出といった幅広い活動を行い、時間の概念や人間の知覚、意識の起源に関する問いを探求し続けています。
また、杉本はこれまで幾度となく京都を訪れ、その長い歴史から思索を誘発され、京都で撮影を行い、作品も生み出してきました。本展はそんな杉本と縁の深い京都の美術館における、初の本格的な企画展となります。
杉本は、かつて6つの大寺院が存在していた京都・岡崎の地に建つ京都市京セラ美術館の再生にあたり、現代における人々の魂が向かう場所としての浄土の観想や、今果たされるべき再生とは、といった問いから、今回「瑠璃の浄土」のタイトルのもと、仮想の寺院の荘厳を構想します。
新たに制作された京都蓮華王院本堂(三十三間堂)中尊の大判写真を含む「仏の海」や、世界初公開となる大判カラー作品「OPTICKS」シリーズといった、写真作品を中心とした大規模な展示を試みます。
また、「京都」「浄土」「瑠璃-硝子」にまつわる様々な作品や考古遺物に加え、屋外の日本庭園には《硝子の茶室 聞鳥庵(モンドリアン)》も設置。イタリア・ヴェネツィア、フランス・ヴェルサイユでの展示を経て、今回満を持しての日本初公開となります(2021年1月31日まで、無料公開)
写真を起点に宗教的・科学的・芸術的探究心が交差しつつ発展する杉本の創造活動の現在を改めて考えるとともに、長きにわたり”浄土“を希求してきた日本人の心の在りようを見つめ直します。
杉本博司
1948年生まれ。1970年渡米後、1974年よりニューヨークと日本を行き来しながら制作を続ける。代表作に「海景」、「劇場」シリーズがある。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」、2017年には構想から10年をかけて建設された文化施設「小田原文化財団 江之浦測候所」を開設。演出と空間を手掛けた『At the Hawkʼs Well / 鷹の井戸』が2019年秋にパリ・オペラ座にて上演。著書に『苔のむすまで』、『現な像』、『アートの起源』などがある。2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞、2010年秋の紫綬褒章受章、2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功労者に選出。
展覧会概要
期間 | 2020/05/26(火) 〜 2020/10/04(日) |
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会場・開催場所 |
京都市京セラ美術館
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時間 | 10:00~18:00(入場は17:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館) |
料金 | 一般:1,500円(1,300円) 大学・高校生:1,100円(900円) 中学生以下:無料 |
注意事項等 | ※( )内は前売り及び20名以上の団体料金 ※新型コロナウイルス対策のため、京都市京セラ美術館の入館は、当面の間事前予約制(定員有)での観覧となります。(展覧会の前売券をお持ちの方も事前予約が必要です)予約・詳細は京都市京セラ美術館のWebサイトをご確認ください。 |
お問い合わせ | TEL:075-771-4334075-771-4334 |
ホームページ | https://kyotocity-kyocera.museum |