Exhibitions展覧会
伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」
昨年(2021年)は日本で天台宗を広めた伝教大師最澄の没後1200年の節目の年でした。これを記念して開催される、最澄ゆかりの品々や日本全国に散在する天台寺院などの名宝を一堂に集め、天台宗の歴史を紹介する展覧会です。2021年10月より東京・九州(福岡)・京都の順に国立博物館を巡回し、今回が最後の会場となります。
平安時代の初め、日本の仏教界に新風を吹き込んだ最澄(767-822)。彼は「悟りに至る道はすべての人に開かれている」という平等思想を説いた『法華経』に心惹かれ、これを礎とする日本天台宗を開き、比叡山延暦寺を創建します。
その後さらなる研鑽を深めるため、天台の教えが生まれた中国に渡りました。帰国後、天台宗は従来の奈良の南都諸寺院との違いを鮮明にしながら、密教の教えも取り入れるなどし、独自の発展を遂げていきました。そして延暦寺は日本の歴史を代表する多くの高僧たちを輩出し、彼らが説いた多様な教えは日本文化に大きな影響を及ぼしてきました。
比叡山は、最澄が修業の場所として選んだ地であり、平安京の鬼門に位置します。そこに建てられた延暦寺は、天台宗の総本山であると同時に都の鬼門除けの役割をもつともされ、大変重要な存在でした。また、京都には皇族が入寺し延暦寺の里坊として営まれた天台宗五箇室門跡(三千院、青蓮院、毘沙門堂、曼殊院、妙法院)が並ぶなど、天台宗の一大中心地ともいえます。
京都会場には、京都を中心に京都と密接な交流があった北陸、西国の寺院等に伝わる名品を数多く展示します。中には、寺外での公開は初となる秘仏、60年に一度だけ公開される秘仏なども含まれ、滅多に目に出来ない選りすぐりの名品が一堂に会します。
また、会場内では比叡山延暦寺の総本堂「根本中堂」の内観を部分的に再現します。『法華経』の平等思想を空間で表しているというその堂内の様子を体感できます。
京都国立博物館の周辺にも天台宗ゆかりの名所旧跡が数多くあり、少し足を延ばせば比叡山をはじめとする関連の地にも足を運ぶことができます。ゆかりの地で歴史を実感できる、まさに街ぐるみの壮大なスケールを持つ必見の展覧会、この機会にご高覧ください。
※この展覧会は前後期制です。会期中、展示替となる作品がございますのでご注意ください。(一部作品は下記の会期以外にも展示替を行います)
【前期】2022/4/12(火)~5/1(日)【後期】5/3(火・祝)~5/22(日)
展覧会概要
期間 | 2022/04/12(火) 〜 2022/05/22(日) |
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会場・開催場所 |
京都国立博物館
平成知新館 |
時間 | 9:00~17:30(入館は17:00まで) |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 一般:1,800円 大学生:1,200円 高校生:700円 中学生以下無料 ※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。 ※障害者手帳等をご提示の方とその介護者1名は無料となります。 ※キャンパスメンバーズ(含教職員)の方は、学生証・教職員証をご提示いただくと、当日料金より500円引きとなります。 |
注意事項等 |
|
お問い合わせ |
TEL:075-525-2473075-525-2473
※テレホンサービス |
ホームページ | https://saicho2021-2022.jp |
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