Exhibitions展覧会

近代京都画壇の日本画を多数コレクションする京都市京セラ美術館にとって、上村松園は特に重要な作家の一人です。京都市京セラ美術館では、初期の代表作である《人生の花》（1899年）から絶筆となった《初夏の夕》（1949年）のほか、総計10点の松園作品をコレクションしています。1974年には「生誕100年記念 上村松園展」を開催し、その際は松園の子息で同じく日本画家の上村松篁氏を中心に作品選定を行い、代表作47点の他、スケッチや縮図帖などの資料が出品されました。

今回の展覧会は、それ以来約50年ぶりに京都市京セラ美術館で行われる上村松園展となります。

今回は《序の舞》（1936年、東京藝術大学蔵）と《母子》（1934年、東京国立近代美術館蔵）の重要文化財に指定された作品2点をはじめ、《焰》（1918年、東京国立博物館蔵）、《草紙洗小町》（1937年、東京藝術大学蔵）、《砧》（1938年、山種美術館蔵）など、全国の美術館・個人所蔵家の協力を得て、最初期から絶筆に到るまでの代表的な作品100点余りが集結します。
また、存在は知られていたものの作品そのものは長らく行方不明となっていた大正期の名作《清少納言》を、新発見の作品として、作品発表時以来初めて公開。このほかにも、しばらく出品機会がなかった作品、過去の回顧展にはあまり出品されたことのない名作も登場します。

そして、近代日本を代表する写真家・木村伊兵衛が撮影した写真作品《上村松園》（1938年、東京都写真美術館蔵）7点も、上村松園の回顧展としては初出品します。

近代の京都画壇が生んだ不世出の女性画家・上村松園の全貌を、ここ京都でご高覧ください。

※混雑時には日時指定優先入場券をお持ちの方を優先してご案内いたします。予約・購入については京都市京セラ美術館の公式ウェブサイトをご確認ください。

※この展覧会は前後期制です。一部展示替えとなる作品がございます。
【前期】7/17~8/15【後期】8/17～9/12

※【きもので行こう】着物・浴衣で7/17（土）・7/23（金・祝）・8/15（日）に来場された方には、先着順でオリジナルグッズをプレゼントいたします（数量限定）

※併設のミュージアムカフェ「ENFUSE」では、上村松園展に合わせた限定メニューの提供を行います。詳細は美術館の公式ウェブサイト、または店頭にてご確認ください。