Exhibitions展覧会
大観と春草‒東京画壇上洛‒
福田美術館4回目となる企画展では、横山大観・菱田春草をはじめとする東京画壇の画家による日本画作品を展示します。
近代の日本画壇の巨匠といえば、横山大観の名を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。大観の描いた富士山の絵は、圧倒的な存在感を持って現代のわれわれの記憶にも刻まれています。
しかし、大観の画風は当初から大衆に受け入れられたわけではなく、むしろ斬新過ぎたため、「伝統を台無しにしている」という批判も受けました。これに対して、大観は盟友・菱田春草と共に、西洋画や琳派などの古美術研究に励み、新しい画風を確立していきます。
情熱的で感情派の大観と、冷静で理知的な春草。対照的な性格の二人でしたが、美術学校の頃より仲が良く、模写へ行くときも一緒でした。後に大観が海外に渡ることになった際も、大観は春草に声をかけて連れ立っていき、苦楽を共にしながら互いに成長していきます。
しかし、春草は眼病を患った上、36歳の若さで亡くなってしまいました。大観は後に日本画の大家と評された際に「春草の方がずっと上手い」と述べたといいます。
今回の展覧会では、大観作品約30点、春草作品約20点を中心に、短い生涯の中で画業に心血を注いだ春草の軌跡や大観との友情、才能あふれる二人の画家にフォーカスし、その作品の魅力を伝えます。
大観の代表作である「霊峰不二」をはじめ、春草の絶筆となった屏風作品「早春」、そして下村観山・川合玉堂ら大観・春草と共に活動した日本美術院の画家等の作品も展示。また、横山大観ら東京画壇の画家たちと、竹内栖鳳ら京都画壇の画家たち併せて48名の作品を掲載した寄合帳「雲錦帖」など初公開の作品も登場します。
京都画壇の作品をコレクションの主軸とする福田美術館ですが、同時代の東京画壇の画家たちの作品も数多く所蔵しています。この機会にぜひご高覧ください。
併せて、2階パノラマギャラリーでは、作品と共に日本画で実際に使用される画材道具や顔料(絵具)を展示します。高価な原料から作られる顔料は、そのままでも大変美しいものです。日本画がどう作られているのか、どんな描き方があるのか、一目でわかるようにご紹介します。
「明治東亰恋伽」×福田美術館
コラボレーション企画
本展では、近代の画家・作家をモデルとしたキャラクターが登場する人気メディアミックス作品「明治東亰恋伽(通称:めいこい)」(株式会社MAGES.)とのコラボレーション企画を実施します。
限定コラボグッズ販売の他、カフェでは作家をイメージしたドリンクなどのコラボメニューを提供。イベントの開催も予定しています。
また、コラボレーションを記念し、スペシャル缶バッジ付きコラボチケット(オンラインチケット・日時指定前売券/無くなり次第終了)の販売を行います。缶バッジは大観・春草の作品と”めいこい”キャラクターをあしらったデザインです。ぜひご注目ください。
※詳細・最新情報は福田美術館のWebサイト等をご確認ください。
展覧会概要
期間 | 2020/08/01(土) 〜 2020/10/11(日) |
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会場・開催場所 |
福田美術館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 火曜日、9/23(水) |
料金 | 一般・大学生:1,300円(1,200円) 高校生:700円(600円) 小中学生:400円(300円) 障がい者と介添人1名まで:700円(600円) |
注意事項等 | ※()内は20名以上の団体料金 |
お問い合わせ |
TEL:075-863-0606075-863-0606
FAX:075-863-0607 |
info@fukuda-art-museum.jp | |
ホームページ | https://fukuda-art-museum.jp |
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