Exhibitions展覧会
京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」
現代美術の最前線で活躍する世界的作家・村上隆の、日本国内では8年ぶり、西日本では初となる大規模個展を、2024年で開館90周年を迎える京都市京セラ美術館で開催します。
村上隆は、東京藝術大学にて日本画を学び、特に江⼾時代を中心に活躍した絵師たちの作品に強い影響を受け、その表現や制作方法を自身の作品や工房システム等に取り入れ、幅広く活動を行ってきました。
特に2000年に彼が提唱した「スーパーフラット」の概念は、伝統的な⽇本美術とアニメ・マンガ、ゲームなどの大衆文化を結び付けるとともに、戦前~戦後の日本人の感性や⽇本社会の様相、資本主義経済や政治・宗教をもフラットに捉え、アートの本質的な意味を問いかけ、現代美術シーンに重要な影響を与えるものでした。
事実上欧米が規範となっている国際的なアートシーンに対し、村上は日本独自の視点で挑み、刺激を与え続けています。
本展の開催地である京都は、村上が影響を受けた江戸時代の絵師たちが活躍し、あらゆる芸術や芸能、祭礼、伝統行事が今なお息づき交わる地です。そんな京都に村上は創作活動の初期から深い関心を寄せてきました。
本展では、描きおろしの⼤作《洛中洛外図 岩佐⼜兵衛rip》や四神相応をテーマとした作品群をはじめ、俵屋宗達にはじまる琳派の絵師によって模写され続けてきた画題を村上が独自解釈で描いた《風神図》《雷神図》など、京都で活躍した絵師たちや京都の伝統文化、京都を主題とした文学作品などから着想した新作・国内初公開作品を多数展示。また、村上が手掛け京都〈南座〉で2023年秋に披露された《「⼗三代⽬市川團⼗郎⽩猿襲名披露 吉例顔見世興行」祝幕》の原画作品を公開する他、メインとなる展示室(東山キューブ)の外にも大型の立体作品が登場します。
絶え間なく前進し続ける村上隆が、京都に正⾯から対峙して創りだした「新・村上ワールド」とも⾔える展覧会です。村上隆の国内最後の個展ともささやかれるこの機会を、ぜひお見逃しなく!
※本展会期中には随時関連イベントや季節の伝統行事・節句に因んだ特別プログラムを開催予定です。最新情報は本展特設サイト、及びSNS等をご確認ください。
「COLLECTIBLE TRADING CARD」プレゼント
村上隆の近年の活動で注⽬を集めるNFT(⾮代替性トークン)アートプロジェクト。村上が満を持して始動した初のNFT作品「Murakami.Flowers」は、代表作である「お花」シリーズが、1970年代の⽇本のTVゲームをイメージしたピクセルドット24×24で表現されています。そして、その次なる展開として今注⽬を集めているのが「トレーディングカード」です。
本展では、「村上隆 もののけ 京都」だけの限定トレーディングカードを先着5万名様にプレゼントします。本展でしか⼿に⼊らない限定カードをぜひゲットしてください。
※こちらは既に配布終了しています。
【ナイトミュージアムKANSAI】
土曜の夜は家族や友達と感想を共有しよう!
京都市京セラ美術館で8月に実施する「ナイトミュージアムKANSAI」の企画として、夜間開館実施日(8月の金・土曜)の内、土曜夜を「話しながら鑑賞可能の日」とします。
土曜夜は声の大きさを気にせず、家族やお友達同士で話しながら展覧会をお楽しみいただけます。
開催日:8/3(土)、8/10(土)、8/17(土)、8/31(土)
時間:18:00~20:00
村上隆
1962年、東京都⽣まれ。1993年、東京藝術⼤学⼤学院美術研究科博⼠後期課程修了。博⼠号取得。博⼠論⽂は「美術における『意味の無意味の意味』をめぐって」。2000年、伝統的⽇本美術とアニメ・マンガの平⾯性を接続し、⽇本社会の在り様にも⾔及した現代視覚⽂化の概念「スーパーフラット」を提唱した。2001年、⾃⾝が代表を務める有限会社カイカイキキを設⽴。2005年、「リトルボーイ展」(ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク)にて、全⽶批評家連盟ベストキュレーション賞受賞。2015年、⽂化庁「第66回芸術選奨」⽂部科学⼤⾂賞受賞。近年は、「Stepping on the Tail of a Rainbow」(ザ・ブロード、 LA、2022年)、「MurakamiZombie」(釜⼭市⽴美術館、釜⼭、2023年)、「Understanding the New Cognitive Domain」(ガゴシアン、ル・ブルジェ、2023年)、「Takashi Murakami: Unfamiliar People ‒ Swelling of Monsterized Human Ego」(アジア美術館、サンフランシスコ、2023年)など、世界各地で個展が開催されている。
展覧会概要
期間 | 2024/02/03(土) 〜 2024/09/01(日) |
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会場・開催場所 |
京都市京セラ美術館
新館 東山キューブ |
時間 | 10:00~18:00(入場は17:30まで) 【「ナイトミュージアムKANSAI」夜間開館】 8月中の金・土曜日(8/24除く)は20:00まで開館を延長します。(入場は19:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館) |
料金 | ⼀般:2,200円(2,000円) ⼤学・専⾨学校⽣:1,500円(1,300円) ⾼校⽣:1,000円(800円) 中学⽣以下無料 ※()内は20名以上の団体料金 ※学生料金にて入場される方は学生証をご持参・ご提示ください。 ※企業版ふるさと納税の寄付プロジェクトにより、京都市内に在住・京都市内の学校に通学されている大学生以下の学生の方は無料で観覧可能となりました(来場時に住所がわかるもの・学生証をご提示ください。また、対象の方で既に前売券を購入されている方は、返金払戻の希望を美術館スタッフにお声掛けください) ※障害者⼿帳等をご提⽰の⽅は本⼈及び介護者1名無料(障害者⼿帳等確認できるものをご持参ください) ※その他企画チケットについては、展覧会特設サイトをご確認ください。 |
注意事項等 |
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お問い合わせ | TEL:075-771-4334075-771-4334 |
ホームページ | https://takashimurakami-kyoto.exhibit.jp/ |