Exhibitions展覧会
よきかな源氏物語
嵯峨嵐山は平安時代中期に成立した最古の長編小説『源⽒物語』 にゆかりが深い⽇本有数の観光地です。嵯峨嵐山文華館の周辺にも、物語に関係するスポットが点在しています。本展では、『源氏物語』を題材にしたさまざまな日本画を、各場⾯の解説や、個性あふれる登場⼈物たちの⼈物相関図とともにご紹介します。
『源⽒物語』 の作者として広く知られる紫式部は、平安時代当時の女性としては異例であった学問に励み、儒教、歴史、漢詩など、様々な分野の書物を読破し、歌の才能にも恵まれた字の上手さや楽器にも長けたという才女でした。
結婚後わずか3年で夫を失った紫式部は、宮中で当時太政⼤臣であった藤原道長の娘・中宮彰子に仕えます。この時に執筆されたのが『源⽒物語』 でした。『源⽒物語』 は約70年にわたる光源⽒と彼をめぐる⼈々の⽣涯を描いた⼤河小説で、総勢500⼈以上もの⼈物が登場します。宮中における⽣活や、貴族たちの行動をつぶさに描写しており、当時はもちろん、鎌倉時代から現在に至るまで時代を超え、今や世界中で愛される文学作品となりました。
展覧会の第1部では、紫式部の人物像を肖像画などで紹介。また、『源⽒物語』 の写本を比較・校訂し、現在まで読み継がれる物語の基本形を作った藤原定家についても触れます。また、『源⽒物語』 を題材とした屏風絵などの作品を展示し、物語の内容もご紹介します。物語の各場⾯が描かれた狩野山楽晩年の秀作《源⽒物語押絵貼屏風》 も見どころです。
第2部では、『源⽒物語』 を題材にしたさまざまな⽇本画を、各場⾯の解説とともにご紹介します。江戸中期の狩野派の画家・山本素軒が描いた《源氏物語図屏風》 では、光源氏のもとに明⽯の⽅と、その間に⽣まれた姫君に会いにきた様子が描かれています。玉圓永信の《源氏五十四帖図 》 では、あえて登場⼈物を描かず、象徴となる背景や持ち物・小道具などのみでその作品や演目を連想させるものを描く「留守模様」と呼ばれる手法が使われています。『源氏物語』の世界のさまざまな表現をお楽しみください。
※本展は前後期制です。一部展示替となる作品がございます。
【前期】2024/1/18(木)~3/4(月)【後期】3/6(水)~4/7(日)
展覧会概要
期間 | 2024/01/18(木) 〜 2024/04/07(日) |
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会場・開催場所 |
嵯峨嵐山文華館
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時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) ※2/17(土)は15:00まで |
休館日 | 2/18(⽇)、3/5(火) |
料金 | 一般・大学生:1,000円(900円) 高校生:600円(500円) 小・中学生:400円(350円) 幼児(未就学児)無料 障がい者と介添人1名まで:各600円(500円) ※()内は20名以上の団体料金です 【福田美術館との共通券】 一般・大学生:2,300円 高校生:1,300円 小中学生:750円 障がい者と介添人1名まで:各1,300円 |
注意事項等 | 状況により、やむを得ず予定が変更となる場合がございます。最新情報は嵯峨嵐山文華館のホームページをご確認ください。 |
お問い合わせ | TEL:075-882-1111075-882-1111 |
ホームページ | https://www.samac.jp/ |
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