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【レポート】京都国立博物館開館120周年記念特別展 国宝

2017/10/03

flyer_kokuhou2017.png京都国立博物館で2017年10月3日より開催される「国宝展」の内覧会に参加いたしました!

今年2017年は京都国立博物館の開館120周年、そして日本で「国宝」という言葉が初めて法的に使われた「社寺保存法」の制定から120周年という節目の年。「国宝展」はこれを記念して開催されるものです。関西での開催はなんと41年ぶり!

展示は12のジャンルに分かれて構成され、それぞれ専門の研究員さんのこだわりたっぷりのテーマ展示が展開します。4期構成で1期(約2週間)ごとにテーマが決められていて、それに合わせて作品も大きく入れ替わるので、いわば「約2週間ごとに違うテーマ展が見られる」といったところ。足を運ぶたびに違った展示が楽しめます。

今回はその様子を写真を交えて少しご紹介します!

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展示は3階、書籍と考古のフロアです。
トップバッターは「土佐日記」(1期のみ展示)。展示されているのは紀貫之の自筆本を藤原為家(百人一首の選者・定家の子)が貫之の筆跡まで丸ごと写した(!)もの。古文の教科書でもお馴染みの「をとこもすなる日記といふものを~」の書き出しが拝めます。
他にも、藤原俊成など昔の達筆自慢たちの書が多数。文字が読めなくても、筆跡の違いを比べてみると書いた人それぞれの個性も味わえますよ。

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考古のフロアでは、火焔型土器、縄文のヴィーナス(土偶)など、教科書で見たあの品が目の前にずらり。火焔型土器と土偶は360度どの角度からも見られるように展示されているので、正面だけでなく後ろから、横からもじっくり眺めてしまいます。特に土偶のプロポーションの良さは横から見た方が楽しめますよ(笑)

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2階は絵画が中心。仏画のコーナーには奈良・薬師寺の秘仏「吉祥天像」が!現地に行っても通常は見ることのできない一品です。こんな貴重な品に出会えるのも国宝展ならでは。

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中世絵画のコーナーは1期の目玉のひとつ、雪舟の国宝作品6点同時展示!担当研究員の先生が「この部屋で寝てみたい」と仰ったという豪華共演が楽しめますよ。(1期限定なのでご注意を!)

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また、今回の展覧会ならではの展示が陶器と他の作品の取り合わせ。国宝に指定されている陶器は数が少なく、一つの部屋でまとめて展示するほどの数がありません。これを逆手に取り、他の分野の作品と一緒に展示しているのです。
例えば、志野茶碗の傑作「卯花墻」と長谷川等伯の楓図の組合せはまるで実際に楓を眺めてお茶を楽しんでいるかのようです。国宝展だからこそ実現した、またとない贅沢なコラボレーションですね。絵画は各期ごとに入れ替わるので、来るたびに違う作品との取り合わせが楽しめるのもポイントですよ!

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1階にはあえて展示室全体を暗くして、陶器と墨蹟の取り合わせで禅寺や茶室内のような雰囲気を演出したコーナーも。国宝を使った一種の空間インスタレーションなんて、国宝展でなければ味わえません!

1階は彫刻(仏像)と工芸品(染織、漆芸、金工など)と、絵巻物類がメイン。

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奈良・法隆寺の至宝「獅子狩文錦」は、教科書では模様の一部拡大写真だけが掲載されていることが多いのですが、実際はこんなに大きなサイズということは知りませんでした。実物を目にできたからこそ味わえる驚きです。

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彫刻コーナーの仏像では、平成知新館のオープン以来の顔となってきた大日如来坐像が鎮座されていますが、実は2017年に国宝指定を受けたばかりという"一番新しい国宝"です。国宝展の後、本来の所蔵元である金剛寺(大阪)に戻ることになっているため、京博でお目にかかれるのは国宝展の期間が最後となるそう。ぜひこの機会に会っておきたい仏様です。

今後各期限定の目玉作品も多数登場しますし、他にも見所作品は多数!なのですがとても紹介しきれる数ではありません...百聞は一見にしかず、この機会にどこを見ても国宝!という夢のような空間を体験してみてはいかがでしょうか?

kokuhou2017_12.jpgついでに物販コーナーも紹介。
今回のおすすめは風神雷神に変身できる?フェイスパックだそうですよw

※写真は第一期(~10月22日)までの内容です。以降は展示品が大幅に入れ替わります。詳細は公式サイト等でご確認ください。
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