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【レポ】永島千裕「sign」imura art gallery

2018/09/10

9月9日に、imura art galleryで開催中の永島千裕「sign]のレセプションにお邪魔してきました!

永島千裕さんは京都嵯峨芸術大学出身。日本の他海外(台湾など)でも作品を発表されているアーティストです。昨年は北野天満宮のKYOTO NIPPON FESTIVALで作品を展示されるなど活躍されています。


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入口正面に展示されていたのは、今回のメイン作品「ring」。じっくりと拝見させていただきました。
galleryさんからお声かけ頂いた際に頂いたプレスリリースで見たときからとても気になっていた作品で、150㎝四方サイズの大作です。永島さんに伺ったところ、製作期間は約2か月とのこと。

円には外側に中国神話の四神、もう一つ内側には日本の十二支、そして十二か月の行事や季節を感じさせるモチーフが散りばめられています。これだけなら東洋風かと思いきや、真ん中にはタロットの「運命の輪」や聖書に出てくるセフィロトの樹といった西洋のモチーフも描かれており、色々な要素が一枚の絵の中に凝縮されています。なのに決して重くなりすぎていないのは、そのポップでカラフルな色使いと陰影の少ない平面的な描き方にあるのかもしれません。


実は元々は油彩を学んでいたという永島さん。現在はアクリル絵具をメイン画材とされているそうですが、色使いも以前は黒が中心だったり、一度に使う色は限られていたとか。それが「あまり色を使わないのは勿体ない気がして...」段々と使う色数が増えていったのだそうです。


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他の作品にも錬金術やエジプト神話など様々な文化のシンボルがモチーフとして取り入れられていて、昔本で読んだりアニメで触れたような要素もあり、昔憧れた異国や古代のファンタジックな世界を思い起こさせてくれます。
どれが何を現しているのか、どこからきたものなのか、ついつい探しながら眺めてしまいました。

「日本人は平面に強い傾向があると思うんです。沢山モチーフを入れても「これはあの行事だ」「これは何の季節だ」とそこまで詳しくない人でも見ただけで意味を読み取ってくれるんですよね。なので、あまりこちらから押しつけがましい感じの絵にはしないようにと思ってます」と永島さんは仰っていました。


直接的な言葉がなくても見れば伝わるもの。それは展覧会のタイトルである「sign」にもつながる気がします。

展示は9月28日まで。ぜひ一度足を運んでみてください!

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