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【まとめ】京都の夏を「展示」で楽しむ!祇園祭関連の展示を集めてみました。《2024年度 Ver. 》

2024/06/28

20230721_202219.jpg7月の京都といえば京都の夏の風物詩・祇園祭!
祇園祭といえば、豪華絢爛な山鉾の巡行や、華やかな会所飾り、宵山の賑わいなどなどが思い浮かびますが、祇園祭ならではの「展示」も見どころ!
7月には、祇園祭の時期に合わせた展示や特別公開などのイベントも色々開催されるんですよ。

この記事では、祇園祭と併せて見ておきたい、2024年度おすすめの展示・企画を集めてみました。
ぜひ祇園祭見物や、夏の京都散策の際、立ち寄ってみてください!!

↓ 祇園祭のスケジュール等についてはこちら ↓
▼ 祇園祭~京都の街なかがミュージアム!~

[[ここに目次が入ります]]

祇園祭関連の展覧会・イベント

祇園祭 ―山鉾巡行の歴史と文化

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白楽天山前懸 (中央)16世紀後半 (左右)18世紀中頃 公益財団法人白楽天山保存会蔵

会場:京都文化博物館(2階 総合展示室)
会期:2024/6/5~8/4 10:00~19:30(入場は19:00)

京都文化博物館の総合展示室の一角にある、京都のさまざまな京都の祭礼や行事に関する展示を行っている「京のまつり」コーナー。ここでは、祇園祭の時期には毎年祇園祭に関連した展示を開催しています。

今年は祗園祭の山鉾巡行にまつわる秘められた歴史を語る品々を展示公開。
祇園祭は平安時代初期に、疫病退散を願う祭礼を行ったことに始まり、室町時代には既に今のような山鉾が街中を巡行するスタイルになっていたといいます。展覧会では、祇園祭に山鉾が登場した初期の懸装品の姿を今に伝える貴重な品物や、江戸時代初期の辻回しの様子を伝える資料などを紹介。白楽天山所蔵の16世紀ベルギー製のゴブラン織の懸物(現物)や、竹内栖鳳筆の孟宗山見送の原画なども展示されます!
昔の人々がどのように祇園祭を楽しんでいたか、思いを馳せながら見てみてはいかがでしょうか?

なお、「京のまつり」では祇園祭の時期以外でも、各山鉾が所蔵する資料や懸装品の展示を行っていることもあります。祇園祭の時期以外でも山鉾の飾りを見てみたい!という方にもおすすめです。

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祇園祭記念特別上映『祇園祭』

会場:京都文化博物館(3階 フィルムシアター)
会期:2024/7/16、7/17、7/24(各日1日2回上映)

知る人ぞ知る?京都文化博物館の恒例、祇園祭記念特別上映。

京都文化博物館のフィルムシアターでは、毎年祇園祭に合わせて、昭和43(1968)年に制作された映画『祇園祭』の上映会が行われています。
応仁の乱の後、荒廃した京の都で中断していた祇園祭を復興しようとする町衆たちの物語。中村錦之助や三船敏郎、岩下志麻、高倉健や美空ひばりなど、当時としてもオールスターキャストで制作された豪華な作品でした。
実は諸事情で映像媒体化や配信も行われていないため、他ではなかなか見る機会のないレアな映画でもあります。往年のスターたちが競演する『祇園祭』、気になる方はこの機会に!

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千總の屏風祭2024 「ためつすがめつ屏風」

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会場:千總ギャラリー(GALLERY1)
会期:2024/6/29~9/29 10:00~17:00

山鉾が立つエリアのすぐ近くにある千總ギャラリーでは、祇園祭に合わせて所蔵する屏風作品などを展示。宵山期間に旧家・商家がこぞって秘蔵のお宝を公開する屏風祭を展覧会の形で開催しています。

今年は文字通り「屏風」に注目。連なった複数のパネルを折り曲げ、立てた状態で楽しむ屏風は、絵もその見方を前提に描かれており、平面の絵画とは異なる楽しみがあります。展覧会では、屏風ならではの鑑賞の仕方を、各作品おすすめの見方と共に紹介。
展示作品も、京都ゆかりの日本画家・岸派や、明治大正期に活躍した琳派の絵師・神坂雪佳など豪華!色々な屏風を見るのがより楽しくなる展覧会です。

※宵山期間(7/14~16、7/22・7/23)は19:00まで開館延長

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特別展「京に生きる町衆 下村忠兵衛と祇園祭」

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会場:京都市歴史資料館
会期:2024/6/29~9/1

京都市歴史資料館では、祇園祭に合わせ、代表的な町衆の一人で、京都の呉服商「奈良屋」の当主・下村忠兵衛が保管していた古文書類を中心に、さまざまな資料を通して祇園祭を支えたた京の町衆の文化と歴史を紹介します。

下村家が営む「奈良屋」は後に大丸百貨店の前身となった商家で、長刀鉾をはじめ祇園祭とも深くかかわってきました。展覧会では長刀鉾に関する資料も特別出陳予定です。祇園祭は古くから町衆たちによって支えられてきたお祭り。祇園祭を支えてきた人々の営みに、資料から思いをはせてみてはいかがでしょうか。

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祇園会 大丸 夏祭り

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会場:大丸京都店
会期:2024/7/1~7/31(展示品は会期中一部変更となります)

長刀鉾の立つすぐ隣にある大丸京都店でも、祇園祭に関連したさまざまな展示が行われます。
1階エントランスには全山鉾の粽展示や、精巧に作られたミニチュア長刀鉾の展示が。
また、四条通りに面した入口横のショーウィンドウには、大船鉾の舳先飾りのひとつ「龍頭」が展示予定。参考に用いられた瀧尾神社に伝わる龍頭も登場します。瀧尾神社といえば勇壮な龍の彫刻が施された天井飾りで知られますが、実は大丸の創業者・下村彦右衛門(福助のモデル)は瀧尾神社に信仰が厚く毎日参拝するほどだったといいます。そのつながりもあり、大船鉾の関連展示を行っているそうです。

また、今年は『村上隆 もののけ 京都』展(京都市京セラ美術館)とのコラボレーション企画も!村上隆さんが祇園祭を描いた最新作が装飾として登場します。(原画は京都市京セラ美術館にて7/2から展示予定)

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村上隆 もののけ 京都

flyer_takashimurakami-kyoto.jpg会場:京都市京セラ美術館
会期:2024/2/3~2024/9/1

京都市京セラ美術館で開催中の『村上隆 もののけ 京都』。現代美術家・村上隆さんが「京都」「日本文化」と正面から向き合って制作した新作が多数展示されています。展示冒頭に登場する《岩佐又兵衛 洛中洛外図 r.i.p.》は、元になった岩佐又兵衛筆《洛中洛外図》(舟木本)と同様、祇園祭でにぎわう京都の街の様子が描かれています。
また、7/2からは新たに《村上隆版 祇園祭礼図》が登場!大丸京都店の祇園祭期間の装飾に用いられる絵の原画が展示されます。

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祇園祭中に京町家を見学!

一般公開 重要文化財 杉本家住宅

会場:杉本家住宅
会期:2024/7/5・7/6 10:00~17:00、7/14 17:00~20:00、7/15・16 10:00~20:00、7/21・22・23 10:00~17:00

伯牙山の前にある、国の重要文化財指定を受ける歴史ある京町家・杉本家住宅。
祇園祭に合わせて夏の特別一般公開を実施します。普段は予約制ですが、この期間中は予約無しでも見学することができます(前祭の宵山期間、7/14~16は予約優先)。併設の茶房でも期間限定メニューのおもてなしがあります。
京町家の夏、祇園祭の頃の商家のしつらえを味わってみては。

※建物内の見学時は靴下を着用ください(素足・ストッキングは不可)
※7/5~16は前祭期間、7/21~7/23は後祭期間として、展示内容が変わります。
※前祭の宵山期間(7/14~16)は混雑が予想されるため、予約優先入場・茶房は営業休止となります。
※予約方法、及び詳細については会場のホームページをご確認ください。

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長江家住宅「屏風祭」

会場:長江家住宅
会期:2024/7/14・15 10:00~19:00、7/16 10:00~20:00

船鉾のすぐ近くにある京都市指定有形文化財の京町家・長江家住宅。
こちらも普段は予約制ですが、前祭の宵山期間中に開催する「屏風祭」は予約無しでも見学することができます。
建物内では所蔵する屏風や美術品の一部を一般公開。今年は「植物」をテーマに選んだ作品が並びます。

※10名以上でお越しの方は団体扱い、予約制となります。

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八竹庵(旧川崎家住宅)一般公開

会場:八竹庵

八幡山の会所向かいにある京都市指定有形文化財の八竹庵(旧川崎家住宅)。
日本家屋と洋館が並び立つ和洋折衷の建物です。
祇園祭合わせでの特別公開・屏風祭としての開催ではありませんが、祇園祭期間中も通常通り一般公開を開催しています。(貸切イベントの開催日・休館日以外)

※山鉾見物のために作られた「鉾見台」の見学は、貸切イベント(7/14、7/23)参加者のみ対象となります。こちらは予約が必要です。
※宵山期間中は開館時間が通常と異なっている場合があります。
※詳細は八竹庵のInstagramをご確認ください。

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祭り散策と併せて、この機会ならではの展示も楽しんでみてはいかがでしょうか?
冷房が効いたところも多いので、暑さをしのぐ休憩スポットとしてもおすすめです。

なお、京都で遊ぼうARTでは「祇園祭」の特設ページも掲載しています。こちらでは屏風祭や山鉾の会所公開(所蔵品展示)等の情報も掲載していますので、併せてご覧ください!

▼ 祇園祭~京都の街なかがミュージアム!~

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