暑~い!京都の夏!
そんな例年にない暑さの中、初めて行ってきました。
京都・五条坂 陶器まつり 2013年8月7日(水)~10日
五条大橋東側から東大路通りまでの五条坂の南北両サイドに、ありますあります、テントを張ったたくさんの出店が。
そのなかには地元の清水焼のお店もありますが、日本全国からここに集まった若い作家さんのお店もあります。
そのなかで、ボクが気を引かれたお店をいくつかご紹介します。
京都・北山 ギャラリー道半(みちなかば)
「ここは何焼き屋さん?」
「はい、京焼です」
「ほぉ~、このうつわの釉薬はなんです?」
「それはイラホ、です」
「イラホ?どんな漢字を書きますの?」
「イタリアの伊に、羅生門の羅に、保険の保、ですね」
「そんな名前の釉薬があるのん?初めて聞いたわ~」
1.5 イチテンゴ 信楽焼
「これはまた独特のキャラクターですね~」
「はい、これなんかは牛なんですけど、これなんかは描いてる途中で、こんなんもありかな?なんて」
「いや~、おもしろ~い!世界にひとつの珍キャラですね~このハリセンボン?なんか憎めへんわ~」
「これだって、最初のイメージからはなれて、このほうがかわいいと思って、このように」
「はぁ~そなんだ~…ところで、おねえさんとこの名前はなんていいますの」
「これ、なんですけど…1.5」
「1.5…また変わった名前ですね~、どんな由来が?」
「焼き物の祖の縄文土器には、実用品があって、さらに祭祀用があって、その中間という意味ですね」
「ほ~、おもしろい!」
丹波音羽焼 亀京窯(ききょうがま)
「これはまた素朴な…落ち着きがあって…なんか惹かれるわ…」
「このうつわは、使っていくほどに色合いが変わってゆくんです」
「へぇ~…ここは…丹波音羽焼?どこで作ってはるんです?」
「亀岡のほうで作ってます」
「亀岡…このお名前の由来って、あるんですか?」
「はい、亀岡の亀と、京都の京を取ってつけたんです、それで『亀京(キキョウ)』と、
それに亀岡はあの明智光秀ゆかりの地ですから、それにも掛けて」
「あ!光秀の家紋って桔梗ですもんね!なるほど~」
陶
「これはまた…このひびのような模様って、どうやって出すんです?」
「これはカンニュウという技法なんですけど」
「カンニュウ?どんな字を書きますの?」
「貫くに、入る、ですね」
「はぁ~、初めて聞きますわ・・・このふたつって色が違いますけど、釉薬が違うんですか?」
「いや、これは温度と土の違いでこのように白と青の色の違いが出るんです」
「へぇ~…作陶にもさまざまな方法があるんですね~…(名刺を見て)え!おにいさん、山形から?また遠くから」
「ええ、これらをみんなクルマに積んで、8時間くらいですかね」
そしてたくさんある出店のなかから、ボクが購入を決めたのがこれ!
魅力的なうつわがそれこそ豊富に満ち満ちているので決めるのがむずかしかったです。
決め手はここのおねえさんの言葉
「使うほどに味がでるんです」と「亀京と桔梗の掛詞」
五条坂の南北両サイドにたくさんの出店があるので、ただ1周するだけでは物足りず、2周3周して足を止めてはうつわに見入り、お店のひとと陶器についてお話して、陶器・うつわにはさまざまな魅力がつまっているということを改めて認識して、とっても楽しい時間をすごすことができました。
「フぁ~…堪能した~!」
炎天下のなか、お店に出てはった作家のみなさん、お疲れさまでした。
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。