“They are common,ordinary but actually so important.”
個展 100年 365日展 西村麻美
100 years 365 days
2013.9.7 – 9.15
Asami Nishimura
を見に行ってきました。
「とてもおしゃれな洋館があるな~」
と京都大学近辺を散策しているときに思っていた建物にて。
それがアンスティチュ・フランセ関西-京都です。
なんでも、
〔最良のフランスを提供し、日本とフランスにおける文化的・知的交流をさらに発展させるフランス政府公式機関〕
ということだそうで、中に入ってみると、確かにフランスの香りがするような…
この洋館の3階でお目当ての展覧会は開かれていました。
「あ~!風通しがいい…」
窓の外には京都の街並みが見える部屋の白壁一面に、たくさんの絵が展示されてました。
「シンプルで…とても淡い色使い…」
Ceramic Diary
と名づけられたその作品は、作家の西村麻美さんが2012年から毎日ひとつの焼き物のデザインを描くというもの。そしてその根幹には、あの3.11の衝撃があるとのこと。
壁一面のそれこそ素朴な絵を見ていると、
「日常にあふれるものが実は大切なもの」
ということが、こころの奥底にしんみりと感じられて。
3.11の東日本大震災の被害状況の映像は、ボクらに想像をはるかに超える衝撃をもたらしました。
「…こんなことが…現実なのか…」
と。それは日常のありふれた光景からはかけ離れたものでした。
それゆえに、ここに描かれているたくさんの絵がいとおしく感じるのです。
白壁一面には、7×21=147 枚の素朴な絵が飾られ、
その絵の右隅には、描かれた日付が小さく書かれてます。
それらに、ボクなりにタイトルをつけるとするなら、
『カラフルな窓を持つUFOのようなうつわ』『自転車の2つの車輪』『ダンボールにオレンジジュース』『青い縞模様のトランクス』『マンプクの胃』『オレンジのなべ』
という感じでしょうか。
それらのデザインを実際に陶器として焼き上げたのが、これらのかわいらしい作品たち。
見ているだけで、ほほえましく、自然と笑みがこぼれます。
「これは…クジラのような…オレンジのヘリコプタ?」
とっても欲しくなりました。
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。