『眠らないアート鑑賞は、つらい?つらくない・・・?』
この日は、以前にも訪れたギャラリー妖精村の
新岡良平個展『机上の子午線』
2013.09.03 (Tue.) 〉〉 08. (Sun.)
を見に行ってきました。
明石出身の新岡良平さんの個展です。
ギャラリーに入って、さっと簡単に見渡せば、
「ほぉ~・・・軽やかな・・・重々しく感じない・・・」
絵が、ギャラリーの壁にいくつも掲げられてます。
“透きとおるさわやかさ”
といった印象でしょうか。なんだか炭酸飲料のCMみたい・・・
この日は展覧会の最終日で、作家さんご本人も在廊されていたので、
直接作品に関するお話を聞くことができました。
「これらはアクリル絵具で描いてるんです、顔料を糊みたいなもので溶かして・・・」
「それでこのようなさわやかさを感じる絵になっているのか~・・・
このタイトルはどのような経緯でつけたんですか」
「これは、新岡は明石の出身で、いつか子午線を見える形で描いてみたいと思って」
この作家さんはご本人を三人称で呼んでます。
きっと俯瞰的に・客観的に自分を見ることができるってこと?
「それに古いものが好きで、このような小物とか試験管とか貝殻・・・それらはそれぞれに時間軸があると・・・」
「あ!それがヒトの時間軸の子午線と関連づけられているってことか!」
「はい、それはヒトとは異なる時間軸で、スピードも質も異なると・・・そういった小物が同じこのテーブルのうえにあるというのが奇跡というか・・・好きなんです」
ここでもまた未知なるアートに出会いました。
異なる時間軸を生きてきた小物たちが集まっているにもかかわらず、
それが妙にまとまって見えるという不思議。
きっとそれは、見えないところで実はつながっているという、
「組み合わせによる魅力の再発見」
なのでは?
しかも今回の展覧会では、ギャラリーに集まったお客さんたちを前にして作家さんのギャラリートークもあり、各々思い思いの質問をして、それらに丁寧に新岡さんは答えていました。
実はこの日、中里楓は夜のお仕事の後の探訪だったのです・・・
なので、
(普通に夜寝てアートを鑑賞するのは当たり前として、夜寝ずにアートを鑑賞するのはどなの?)
という疑問を持って、なかばふらふらの状態でギャラリーを訪れたんです。
気になる結論は・・・
「こんなさわやかなアートだったら、大丈夫!」
でした。
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。