“Ready…bowl!”
元気満ち溢れるのれんをくぐり、細い路地を歩いていくと、
このような隠れ家的なギャラリーがありました。
ここで行われているのが、
[第6回] 京都造形芸術大学
陶芸コース・総合造形コース・卒業生有志によるどんぶり展
よ~い、どん!
10月8日[火] ~ 10月20日[日]
12:00 ~ 19:00
知り合いの学生さんからの招待のおはがきが届いたので、行ってきました。
「お~!これはこれは…」
学生さんが作陶しているとは思えないくらい、完成度の高いうつわが並んでます。
店番をしている若いおにいさんに聞いてみました。
「この中におにいさんの作品はあるんですか?」
「あ、はい、あそこの棚の…これです」
と学生さんらしい初々しい対応で、そのうつわを見せてくれました。
「ほぉ~…これはまた…釉薬の流れが、かっこいい!」
「はい、表現の幅を広げるために、色んな釉薬の勉強をしています」
と、教えてくれたおにいさんは、北川篤さん。
天目釉と白萩釉を使ってうつわを作っているそうで、
なんでも京都の南・城陽市にある陶房弥三郎の2代目なんだとか。
「へぇ~、城陽に窯があるのか~!」
ボクは城陽市のすぐ北の宇治に住んでいるので、なんだかうれしくなりました。
もうひとりのおにいさんにも、どれが作品かを聞いてみると、
「僕のは、この木のうつわです」
と。このおにいさんは、小中紀力さん。名前の「紀力」は「のりき」と読むそうで、
「わっ!めずらしっ!」
さらに韓国からの留学生もいて、それが宋ハニさん。
「わたしのは、これです」
と在日4年の上達した日本語で教えてくれました。
とても特徴のある個性的なうつわです。
「venus…ヴィーナス…金星か…この模様が惑星のクレーターみたい」
そしてもうひとつの展示室の和室に飾られたうつわたちは、
それこそ居心地よくそこに佇んで、ボクらを迎えてくれてます。
この日ボクが購入したうつわは、おはがきをくれた中林ゆうみさん作のうつわです。
ボクはこの中林さんのファンでして。
「おぉ~…この鈍い輝きは…いままで見てきた中林さんの作風とは、また一味違う…」
新境地、なんでしょうか。残念ながら、このとき中林さんは在廊してなかったので、
聞けませんでしたけど、また機会があれば聞いてみたいです。
「今回も、いいもの見た~!」
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。