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植田麻由展@GALLERY 恵風|中里楓のアーティスティック探訪 17

投稿:2013年10月11日

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“ It is so good beyond all expectations.”


この日の前半にふたつのギャラリーを見て周り、とことこ歩いて京都大学まで行き、
そこの学生食堂で安くておいしいランチを食べて、

「ふぁ~!おいしかった!」

と、夜のお仕事のあとに寝ないで出てきて、おなかもいっぱいになって、
かなり眠くなってきたところで、

(さて…どうしよう…)

とりあえず、当初予定していた三つ目のギャラリーへ行って、
つまらなかったらそのまま素通りしようと。

GALLERY 恵風
A Lump of Feelings
2013年9月24日[火]~9月29日[日]
12:00 ~ 19:00 (最終日は18:00 まで)
植田麻由展

nakasato201310-5(2).jpg

GALLEY 恵風は、丸太町通東大路を東にちょっと入ったところにあります。
階段を上がって、2階のギャラリーに入ってみると、そこにはなんともこころなごむ陶器たちが
佇んでいます。

「…これは…なんだかあったかい…」

その形・その色使いから受ける印象はとてもやわらかく、
こころの奥がぽっと温かくなるような陶器の作品です。

「おとぎの国に出てきそうな…きのこ…のようで、きのこじゃない…」

「船のイカリ…のようで、イカリじゃない…」

その形はどれも鋭い角などなく、ゆえに目に緊張を与えることなく、
ゆるやかな丸みと優しい色使いから受ける作品の、ボクへの語りかけは、
この日のボクが寝ないで来て、とても疲れているはずということを忘れさせるものでした。

MAYU UEDA の陶器たちは、疲れを癒すチカラを持っています。

「これらの作品のイメージは、植田さんの、こころから沸き上がるそうですよ」

とは、ギャラリーのおねえさんの言葉です。

MAYU UEDA の、胸にあてた両手をゆっくり開くと、その手のひらに薄黄色の陶器が乗っている、まるで手品のように…

そんな映像がまぶたに浮かぶ、展覧会でした。

nakasato201310-5(3).jpg

「寝てないから、つまらなかったら素通り…なんて、失礼しました!」

“Fine art heals your fatigue.”



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