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gallery C.A.J. 苗加美保展|中里楓のアーティスティック探訪 22

投稿:2013年11月 1日

nakasato201310-12(1).jpg

“Rebirth – It is the colorful sublimation.”


台風一過で一気に涼しさの増した京都です。
そんななか、

gallery C.A.J.  苗加美保展
2013.10.05 sat ~ 20 sun

を見てきました。
苗加美保さんは、成安造形短期大学を卒業し、中嶋紫都染色工房で学んだ作家さんです。
展示ポスターを見ただけでは、

(いったいどんな展覧会なんだろ?)

と思っていました。京都の町によく似合う、京町家の格子戸を入っていくと、
そこにあったのは、初めて出会うアートでした。

「…これは、なんでできてんだ?…」

そのアクセサリーのようなものに見とれていると、

「これらはストローでできているんです」

とギャラリーのオーナーさんが説明してくれました。

nakasato201310-12(2).jpg

「作家の苗加美保は、日常にあるものを昇華させてジュエリーにしているんです」

「…日常…昇華…」

その言葉にまたまたボクの脳が反応しました。
ストローといえば、ジュースなどの飲み物を飲んだ後は捨てられてしまうもの。
それが作家の手によって昇華され、価値が上がり、再生する。
なんだかその作家の創作活動が、とても崇高なものであると思えたんです。

「作家自身もその作業を通して、自分自身が昇華する、と感じているようです」

ギャラリーのオーナーさんの言葉は、展示されている作品を見れば即座に理解できます。

「とても単純なものでできているのに、惹かれるものを持っている…」

そのなかで特にボクの目を引いたのは、結束バンドで作られたアクセサリーです。
オレンジ・青・紫の濃淡に染められた結束バンドが、規則正しく円形に編みこまれた作品です。

「身の回りのものとの関わりを大切にしている作家の気持ちが、その作品にも表れていると思います」

とのオーナーさんの言葉に異議なくまったく納得です。

nakasato201310-12(3).jpg

「カラフルな色使いとこの円の規則性…いつまでも見ていられる」

その美しさに、ただただ感嘆のため息が出ます。

nakasato201310-12(4).jpg

ギャラリーのショーウィンドーにもこのようなカラフルな作品が展示されていたので、思わずシャッターを切ってみました。

「や~!今日もいいもの見た~!」

と思いつつ、ランチを食べようと次の目的地に行こうとトコトコ歩いていたら、
鴨川の橋の上でこんなきれいな虹にめぐり会いました。


nakasato201310-12(5).jpg

「…この展覧会の作品の美と、自然の美がリンクしている…のか?…」

と思える光景でした。



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