“The fairies are smiling softly …”
今回もファイルされていたギャラリーのポストカードを1枚持って、このギャラリーに行ってきました。
アートギャラリー北野
水嶋あけみ展 ~マイライフ・現在と追憶~
11月20日[水]~11月25日[月]
11:00~19:00 (最終日は16:30まで)
「このポストカードの女の子…やさしくてやわらかなタッチが…」
印象に残っていたのです。
その表情は…アルカイックスマイル…
そのやわらかな笑顔は、見る者に雪解けの春の日差しのような安らぎを与えてくれます。
『マーマ・ノン・マーマ』 和紙に鉛筆 色鉛筆 (右側の絵)
目を閉じたその女性は、コスモスでしょうか、1枚の花びらをつまみながら首をかるく左にかしげています。その長い髪の流れるあたまには、ふしぎな対の角が生えていて…
その角は女性の持つ、こころの奥底の業を表しているのか、それとも男性にはない芯の強さの象徴なのか…
「この作品の名前は、イタリアのワインの銘柄から取ったんです、そのイメージからこの絵がうまれました」
在廊されていた作家・水嶋あけみさんの言葉です。
その自由な発想に、ギャラリーを巡るものとして、なんだか喜びのような期待のような、言葉では言い表しがたい感情を持つのです。
『ユッフェルと蝙蝠』 和紙に鉛筆 色鉛筆
その鉛筆画の少女は、やわらかな印象をボクらに与え、その鉛筆の持つ表現方法がかもし出す雰囲気から、非日常的な、空中にふわふわと浮いているような世界を思い浮かばせます。
やさしく包み込むような絵からも、『ユッフェル』という聞きなれぬ単語からも、妖精の棲む原始の西欧的おとぎの国を想像することができるのです。
「ユッフェルとは、オランダ語なんです、かわいいとか小さいとか、そんな意味だそうです」
「おぉ~、言葉の語感から、ヨーロッパの言葉じゃないかとは思いましたけど」
和紙と鉛筆で表現された作品ばかりですけど、そのモノトーンにひとを惹きつける魅力がある、
とは探訪を続けているうちに気づいたことです。
ここにも、いつまでも見ていられるアートがあります。
『月夜の猫』 銅版画
いつものようにスケッチしてみました。
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。