「一緒に歩く」
“The earth’s surface changes for some artless works that we can feel Japan.”
三条通は、京阪三条から京都の街中へ行くときのいつもの通り道です。
その河原町三条の交差点にあるギャラリー北野は、たまにぶらりと立ち寄る場所です。
土と石
アートギャラリー北野
福井安紀展 FUKUI SADANORI
http://www.gallery-kitano.com/
「なんとも素朴な作品だな~」
ギャラリーに並べられたそれらの作品は、土と石・木目を活かした、身近なもので表現されていました。
「風ゆたか」
つばめが縦横無尽に舞っていますね~。
「かおりあう」
日本の代表的な花、梅を大胆に木目の中で活かしていますね~。
これらの作品は、この国の地表(earth’s surface)でできています。
この写真はくじゃく石(緑)、加古川の砂、天橋立・高砂神社の土など・・・
これらを細かく砕いて膠で木目に糊付け。
そのためでしょう、会場の作品からはこの国の、日本の空気といいますか、香りとか、雰囲気、そこはかとない趣を感じることができるのです。
「高砂神社能舞台 松の下絵」
これは2013年9月に完成したという、高砂神社能舞台の下絵です。
この鏡板の松も高砂ゆかりの地の土や砂で描いたとか。
能には造詣は深くないけれど、それでもこの松の絵の前で舞われる能は、それは情緒のあるものになると想像できるのです。
ぶらりと寄って、
「またひとつ日本の奥深さを見た~!」
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。