“It is a colorful biosphere…I really feel the earth’s mind.”
アーティスティック探訪を始めて、もう何ヶ月かになるけど、
まだこの京都国際マンガミュージアムには来ていなかったのです。
セイカが見られる5日間。
京都精華大学 卒業・修了制作展
2/19 wed – 2/23 sun
セイカウィーク2014
年度末の2~3月には、京都にある芸術系大学の卒業展があちこちで開催されます。
この展覧会もそのうちのひとつで、精華大学の卒展はこのマンガミュージアムのほか、
京都市美術館や、元・立誠小学校、街中のギャラリーで開かれています。
初めてマンガミュージアムに足を踏み入れてみれば、もともと龍池小学校だったということもあってか、空気感はそこはかとなく懐かしいものが感じられ。
そんな雰囲気を感じつつ、館内では学生さんの渾身のマンガを読むことができました。
きせい 山本成美 Yamamoto Narumi カートゥーンコース
その中で、ボクがこころ奪われたのはこの水彩画です。
「深いふかい森の奥 そこには魅惑の植物 想像の動物が生きて 淡い赤の世界がありました」
「深いふかい海の底 チェック柄の魚 水中花 ぼやけていた模様が ふわっと生き物に浮かび上がる 淡い青の世界がありました」
このふたつのキャンバスには、色使いの美しい、やさしい水彩画が描かれていました。
足を止めて数分間見惚れてしまうほど、ボクの心の琴線に触れました。
この写真ではちょっと分かりづらいけど、一見雑に見えて、実は絵の構成要素が複雑にからみあっているのです。
それは、
『小さな地球 Small Earth』
と呼べそうな世界。
まぶたを閉じて、こころに残る残像を思い返すほどに、美しい・・・
(写真は2枚とも、学生作家さんご本人の了承を得て撮影しています)
※biosphere バイオスフィア : 生物圏、すなわち生物生存可能空間のこと。太陽から半径約1億五千万㎞上にある、地球直径1万2800㎞ほどの筒状空間。
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。