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京都精華大学 卒業・修了制作展 セイカウィーク2014|中里楓のアーティスティック探訪 46

投稿:2014年2月28日

nakasato201402-4(1).jpg

“It is a colorful biosphere…I really feel the earth’s mind.”

アーティスティック探訪を始めて、もう何ヶ月かになるけど、
まだこの京都国際マンガミュージアムには来ていなかったのです。

セイカが見られる5日間。
京都精華大学 卒業・修了制作展
2/19 wed – 2/23 sun
セイカウィーク2014

年度末の2~3月には、京都にある芸術系大学の卒業展があちこちで開催されます。
この展覧会もそのうちのひとつで、精華大学の卒展はこのマンガミュージアムのほか、
京都市美術館や、元・立誠小学校、街中のギャラリーで開かれています。

初めてマンガミュージアムに足を踏み入れてみれば、もともと龍池小学校だったということもあってか、空気感はそこはかとなく懐かしいものが感じられ。

そんな雰囲気を感じつつ、館内では学生さんの渾身のマンガを読むことができました。


nakasato201402-4(2).jpg
きせい 山本成美 Yamamoto Narumi カートゥーンコース

その中で、ボクがこころ奪われたのはこの水彩画です。

「深いふかい森の奥 そこには魅惑の植物 想像の動物が生きて 淡い赤の世界がありました」


nakasato201402-4(3).jpg
「深いふかい海の底 チェック柄の魚 水中花 ぼやけていた模様が ふわっと生き物に浮かび上がる 淡い青の世界がありました」

このふたつのキャンバスには、色使いの美しい、やさしい水彩画が描かれていました。
足を止めて数分間見惚れてしまうほど、ボクの心の琴線に触れました。

この写真ではちょっと分かりづらいけど、一見雑に見えて、実は絵の構成要素が複雑にからみあっているのです。
それは、

『小さな地球 Small Earth』

と呼べそうな世界。

まぶたを閉じて、こころに残る残像を思い返すほどに、美しい・・・

(写真は2枚とも、学生作家さんご本人の了承を得て撮影しています)

※biosphere バイオスフィア : 生物圏、すなわち生物生存可能空間のこと。太陽から半径約1億五千万㎞上にある、地球直径1万2800㎞ほどの筒状空間。



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