“The impressionistic…It was the release from the Realism.”
19世紀は、新たな時代の始まりであった・・・芸術の世界において。
京都文化博物館
光の賛歌 印象派展 パリ、セーヌ、ノルマンディの水辺をたどる旅
Impressionists at the Waterside
2014 3 11 (火) → 5 11 (日)
刻々と移り往く光の情景をどのように描くのか?
それは室内のアトリエを飛び出した画家たちの命題であった。
「印象派」
このアーティスティック探訪を始めていなければ、きっと一生出会う事のなかった言葉です。
印象派とは何か、少し調べてみると・・・
西欧の貴族たちの肖像画を描いていた画家たちが、写真登場によってその職にあぶれ、折しも1867年に開催されたパリ万国博覧会に出展された日本の工芸品によって起こされたジャポニズムという波動に影響を受け、室内のアトリエから屋外の光あふれる世界に飛び出していった、芸術界の大きなひとつの結び目になった現象、ということ。
その中で、一番気の引かれたのは、アルフレッド・シスレーでした。
《モレの橋》 1893年
「数時間の、刻々と移り変わる情景の表情を、一枚の絵の中に」
細部にこだわらない、ぼやけたタッチの筆使いが見事にその命題を克服しています。
カミーユ・ピサロ
《小川で足を洗う女》 1894/1895年
休日のありふれた風景。それを点描で描く。
木陰から差し込む陽の光をうまく描写しています。
京都文化博物館はとても大勢のひとであふれていました。
この印象派展がこんなに日本人に人気なのは、その発祥の元が東洋の島国・日本の浮世絵などに代表される作品群にあったから、という説があるとか。
「ジャポニズム」
東洋の神秘は、世界に大いなる影響を与えるほどの力がある。
「今日は絵画史の革命を見た~!」
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。