“Kado: the traditional flower arrangement of Japan is so profound.”
このイベントのチケットも gallery C.A.J. さんにいただいたので、期待に胸をふくらませて行ってきました。
建仁寺 第86回協賛諸流生花展
平成26年4月12日(土)・13日(日)
京都華道協会。
さすが京都、このような伝統的な団体があるんですね。
この生花展は建仁寺の本坊、法堂、両足院、西来院、久昌院、禅居庵において開催されていました。
建仁寺本坊の中庭です。趣のある日本庭園で、吹き抜ける風が心地いいです。
この庭園を左手に眺めながら渡り廊下を進んでいくと、
東山未生流 教授 小島美恵甫
最初の和室の床の間にさっそく飾られていました。
このような生花がふすまで仕切られた三つの和室に展示されています。
これらを順番に見ていくと、それぞれ個性があって好みにあった作品にも出会います。
三光未生流 奥伝 桐石春幸
牡丹桜 グロリオサ(黄色) アセビ
三光未生流 奥伝 片岡春環
八重桜 アルストロメリア ナルコユリ
三光未生流 中伝 藤田春倫
セッカ柳 エピデンドールム(オレンジ) ドラセナ(赤葉) カーネーション(グリーン)
オレンジの花が笑っている。
赤とミドリの仲間たちといっしょで楽しそう。
きっとこの生花の作家さんは、花たちとお話しながら活けたのでしょう。
この生花がボクにとって一番きれいに見えました。
きれいな生花を観賞したあとは、呈茶をいただきましょう。
とはいっても皆さんずらっと並んでいます。
本坊の中庭・○△☐乃庭を眺めながら30分ほど並びました。
小書院ノ間に入ってそれぞれ席につくと、お菓子が用意されていて、
しばらくすると着物のおねえさんたちがお茶を配り始めました。
ちょうどボクの正面に外国人さんおふたりもいて、”Welcome to Japanese temple!”
左手の床の間に掲げられている掛け軸をながめながら、呈茶を堪能いたしました。
華道は、美を探究する道。
その元である花々の自然なる色の美しさが、この地上にカラフルさをもたらし、ひとに癒しを与えると気づいた一日でした。
(※)profound:深遠な、奥深い
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。