“We feel a deep nostalgia in this dwelling.”
@京都 きんせ旅館
大倉ひとみ個展 幻燈街 2014
2014年5月28日(水)~6月1日(日)
強すぎない裸電球
カウンターにはろうそくの灯り
それはちいさくゆらめく
「キソは250年 洋風の造りは大正昭和」
若いマスターの言葉
猫のシルエットのコースター
その上にコーヒーのアイス
渇いたのどを潤して
古ぼけた地球儀
国の読みは右から左
うっすら埃をかぶってざらついている
○洒紅館 ろうそくの弱弱しい灯りにほのかに浮かぶ 薄紅色の建物
○幻燈夜 小さな交差点の隅の一軒のBar 消え行くサダメなのか 蛍舞う
○陋巷の町 無人の街の小道はずっと遠くまで
ぼんやりと 遠い記憶の ベールの向こう
そう…子供の頃の情景…
人々のパワーがみなぎり欲望が迸り
だれもが貧しかった時代の象徴
だがそれは日本人の帰るべき場所
現代のほてった頭と体を冷やすための
人の血や汗や涙
憎しみ喜び 悲しみがすべて染み込んだ壁や床
人の業を知っているから
たたずむボクらを優しく包み込んでくれるのか
※nostalgia 郷愁 dwelling すみか
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。