“High transparency and good coloring is drawn by a lot of water.”
5月も下旬、だいぶ夏に近づいてきました。
もうそろそろ水辺が恋しい季節です。
その「水」を感じることのできる展覧会に行ってきました。
ギャラリー妖精村 時間差美術館〈2〉
~13ヶ月でめぐる、永田萠の夢世界~
第2回 モチーフ“水” 「水のある情景」
5月20日(火)~6月15日(日)
妖精村には、ひとを癒すさまざまな色があふれています。
その今回の作品を、またまたボクのつたないイラストでご紹介しましょう。
☆露草色 湖水の表面を彩る青色の一種。
○雨だれの歌 1994
○ないしょの約束 1995
湖面の“さざ”なみが印象的な絵。遠近の色の移り変わりが見事に描かれています。
この“さざ”って、水面の光の反射が波打っている状態の古い日本語のような気がします。
そしてこのふたつの絵にもふんだんに露草色が使われています。
☆萌葱色(もえぎいろ) これも湖水の表面を彩る緑色の一種。
○夏虫色の朝 2000
水に浮かぶ葉の水玉の雫 蓮のうす桃色の花びら この2者が対照的な彩りです。
☆青褐色(あおかちいろ) 深い深い海の底の色。
○青いハーモニー 2009
男の子2人女の子3人の人魚としましま模様のお魚たちが、深い海の底を仲良く泳いでいます。
その海の色がきっと青褐色。
こころに沁みこむ、濃い青色です。
京都の町中の日差しがきつくなっても、約1ヶ月間このギャラリーのなかはマイナスイオンで満たされていることでしょう。
なぜなら、このような「水のある情景」の描かれた絵が十数点展示されているから。
(※)transparency 透明度
coloring 彩色法
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。