ボクがボランティアスタッフとして活動している堂本印象美術館のおねえさんから、
「中里さん、これどうぞ」
と頂いたのが今回の展覧会のチケットでした。
「やった~!」
ということで、行ってきました。
京都文化博物館
比類なき都市の肖像 特別展 京を描く-洛中洛外図の時代-
2015年3月1日(日)-4月12日(日)
第1章 中世の京都像
4 東山泉涌律寺図(古伽藍図) 鎌倉時代後期~南北朝時代
泉涌寺は嘉禄2年(1226)入宋僧の我禅房俊芿(しゅんじょう)によって創建されたお寺です。その屋根のとんがりに注目しました。
7 六道珍皇寺参詣曼茶羅図 室町時代後期~桃山時代
正門の内側境内に座る赤ら顔の鬼?
なにかの名簿を持ち、右隣には閻魔さまらしきご仁が座っていらっしゃいます。
第2章 洛中洛外図屏風の出現
14 重要文化財 洛中洛外図屏風(歴博甲本) 室町時代後期
現存最古。幕府管領細川高国が権力を握る大永5年(1525)ごろの風景を描く。
その細川邸の外塀の通りを歩く女性の風俗です。
それにしても、洛中洛外図屏風はとてもたくさんあることに驚きです。
今回の展覧会でも30から40くらいはあるんじゃないでしょうか。
それらの構図は多くが俯瞰図になっています。
当時の絵師たちはどのようにして空から見た京の景色を描いたのでしょう?
雲の下に垣間見える斜に構えられた神社仏閣・城郭・屋敷群。
物が集まり人が群れ、四条五条の通りはにぎやかに、公家武家庶民が色鮮やかに、
牛馬が闊歩し、さらには猿までもいて、都市としての姿を余すところなく描き出しています。
21 足利義晴像下絵 土佐光茂筆 室町時代後期
描いてみました!室町幕府第十二代将軍 足利義晴。
両目の周りの円のような筋が特徴なんですね。
第3章 変貌する京と洛中洛外図
27 探幽縮図 聚楽第行幸図屏風縮模 狩野探幽 江戸時代前期
この四角い顔!
なんだか紙に眉・目・鼻・口を描いておでこに張り付けたような感じです。
スタジオジブリの映画にもこんなキャラクターが出てきていたような?
第4章 京の平和と人々
47 寛永行幸図巻 江戸時代前期(絵ハガキから)
いや~、この国の風俗って、おもしろいです!
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。