ユキザクラ
この日も寺町通をぶらぶら歩いて、ふらっとギャラリーに入ってみました。
そこにはボクの好きな水彩の絵がたくさんありました。
ギャラリーカト
中川清子 作品展(油彩 水彩)
傘寿吉祥
2015年6月2日(火)~6月7日(日)
寺町通のアーケードを、京都市役所側から入ってすぐ右手にあるのがギャラリーカトです。
1階2階と別々の展覧会が開かれています。
階段を上がって、
「観てもいいですか」
と聞いたら、
「はいどうぞ」
と快いお返事を頂いて、作品を鑑賞させていただきました。
白百合と紫陽花
紫陽花の紫色があざやかです。
同じムラサキ色といっても、それは紫苑色・桔梗色・半色(はしたいろ)とグラデーションを重ねています。
グラシオラスとおかとらの尾
オレンジ色はボクの大好きな色です。
これは紅緋(べにひ)でしょうか。
それに加えて、青い花瓶の透明感にも惹かれます。
ばら爛漫
情熱のばら。赤色がこころに沁みます。
これらの絵を描かれた中川清子さんとお話することができました。
「なにか絵の勉強をされていたのですか」
と聞くと、
「いえ、定年後に絵を始めたんです、ほらわたしたちが若いころって時代が大変だったでしょ」
付き添いのお嫁さんに聞けば、この中川さん昭和9年生まれの80歳!
ちょっと感動しました。この歳になっても絵を続けられるのだと。
「あなたはなにか絵をなされるの?」
と中川さんに聞かれたので、
「はい、芸術学校に行っていたわけではないですけど、ここ1,2年で絵に目覚めまして、
最近では室町時代の絵巻物を模写しています…」
重要文化財 『本願寺聖人伝絵』康永本 模写
とこのスケッチをお見せしたら、
「あら素敵!あなたもっとやるべきよ」
と励ましのお言葉を頂きました。
いきあたりばったりで入ったギャラリーで、また貴重なご縁に巡り会いました。
中里楓です。「京都をもっと好きになる!」「アートが好き!」「カフェが好き!」この3つのコンセプトをもとに京都の魅力を探し歩いてます。時空的にも空間的にも京都にはひとを惹きつけるものがいっぱい。そんな京都的小宇宙を精いっぱいご紹介します。